病んでる系カウンセラーのブログ

カウンセラー(アマチュア)視点で書くゆるゆる日記

他人に迷惑をかけたくない心理を語る。

まず最初に。

他人に迷惑をかけたくないという考えは、無駄。

と私は思います。思い始めました。


私は、他人に迷惑をかけたくないと思って生きてきた。

一人で何でもできる、一人で生きていける、
そんな傲慢な考えは無いけれど。

せめて、迷惑ぐらいはかけないように。
自分の尻拭いは、人にさせないように。

最低限、自分で責任が取れる範囲で。

そう考えて生きてきた。


けれど。
思い返せば、それすら無理だった。

大なり小なり、自分の失敗で尻拭いを人にさせてしまったことはある。
自分がした失敗で、指導係の先輩が上司に五厘刈りにさせられたこともあった。

無理だ、と思った。

他人に迷惑をかけない。
そんな考えは、無意味だった。

言い換えれば、
他人に寄りかかることを拒むということ。

それは実に、寂しい存在なのではないか。

そう感じたんだ。


思い返せば、私が出会った人たちは。
私にゴリゴリに迷惑をかけてきた。

身を挺して庇ったこともあった。
代わりにおっかない上司に怒られたこともあった。

でもその分、好きだった。かわいいと思った。
同僚でも、後輩でも。
迷惑をかけられた、という出来事は覚えているけれど。 それが嫌だったという認識はほとんどない。

今更になって、そんなことを思った。

私が拒みに拒んだ、人に迷惑をかけないということは。
結果、そんなに良いものではないと思う。


過度に、迷惑をかけるのはもちろんいけない。
お金を借りるとか、トラブルに巻き込むとか。
それはダメだけれど、そんなに気を遣うものでもない。
むしろ、ちょっと迷惑をかけるぐらいが、人として愛嬌が出る。

結婚できない男、というドラマが今やっている。
イメージはあんな感じだ。見てないけど。

一人で何でもやろうとする、できるが故に。
他人の介入が無い。少ない。

阿部寛ばりの男前なら人は寄ってくるかもしれないが。
私のようなパンピーには物好きしか寄ってこない。もちろん、それはそれで有難いし、そういう人間関係は深く、楽しい。

でも、今思うと。
物好きというか、私が弱みを見せた人たちだなぁと思う。やっぱり。

迷惑をかけることで培われる信頼関係もある。

そういうことなのかもしれない。


もう一つ、考えてみた。

学校の、クラスの人気者だ。

何となくだけど、お調子者で。
テストの点数もそんなに良くなくて。
そんな子が、人気だった。

見た目もあるけど、人気者とはちょっと違う。

面白いことを言おうとして、スベったり。
調子に乗って、先生に怒られたり。
そんな子は、人気だった。

他人に迷惑をかけまいと、可もなく不可もなく静かに、やんわり生きてきた私はそんなにみんなの記憶にないだろう。クラス会怖い。

授業を邪魔するくらいの元気がある方が。
良くも悪くも人の心を動かす。
もちろん、真面目に勉強したい子は嫌だったかも知れない。 でも、圧倒的多数に人気者は讃えられる。

他人に迷惑をかけることと、嫌われることはイコールじゃない。


だらだらと書いたけれど。

他人に迷惑をかけたくないという考えは無駄です。
ということです。

ただし、強い意志を持って他人と深く関わりたくないと思うなら、この考え方は有りかなと思います。

そうじゃないなら、無駄です。
迷惑をかけられないことを喜ぶ人は、
そんなにいないんです。

そして、迷惑をかけられたから即嫌いになるかと言われると、そうでもない。

子どもの頃、教わりました。
「たにんにめいわくをかけてはいけません」

えぇ。これは罠です。
真面目で不器用な人間が、生きづらくなる為の罠。

人として生まれた以上、他人に迷惑をかけないのは無理なので。
諦めてもいいと思います。私は諦めようと思っています。

これからは。
節度を持って、適度に他人に迷惑をかけつつ生きていきましょう。
なんて。
でも、それぐらいが、丁度いいんじゃないかなぁと。

思います。

あ、繰り返しになりますが。

お金を借りるのは、やりすぎなのでダメですよ。
それだけは忘れずに。

なにがし。