「黙って今日一日生きてみろ」
そんな言葉。
悩んで悩んで、もうどうしようもない時に出会った言葉だというのは覚えている。
私は自死という選択肢は持っていないので、
否応無くこの言葉通りに毎日を過ごすしかないのだが、
こんなの当たり前と言わんばかりにただ漫然と生きるとこの言葉の真意は分からない。
今日という一日をとりあえず生きるということ。
そして一日の終わりに何を感じ、明日からどう生きるべきかを考える。
この二つが、とても大事だったりする。
嫌なことがあっても、どんなに苦しくても、つらくても。
今日という日は24時間。
それは、自分にとっての何もなかった日と同じく。
結構するりと終わってしまう。
長い一日だった、そう感じる日だって。
24時間を超えることは絶対に無い。
そうやって生きた一日という時間にどれだけの意味が乗っかっているのか。 それを感じてみなさい、というのがこの言葉の真意だ。
きっと。
思ったより軽い。
どんな悩みを抱えているか。
どんな感性を有しているか。
五体満足か。健康か。
様々な条件によってきっと感じ方は違うけれど。
つらい現実も、一日という時間で区切ると。
そこまで重くはなかったりする。
少なくとも私はそう感じた。
だから明日も頑張れるんじゃないか、そう感じた。
もちろん、そう感じたからと言って改善する努力を怠れば、いつまでもつらい。
でも努力を放棄するほどつらいわけでも無い。
きつくて、苦しくて、何もかも嫌だと感じてしまうことはある。
だけど、
黙って、今日一日を生きてみると、
少しだけ理解できる気がする。
自分の置かれている状況が。
自分の気持ちが。
そんなことを今日、ほんの少しでも分かってもらえたら嬉しいと思います。
なにがし。