時として非常に大切な、人間の武器になります。
しかし時として、抱えている問題を複雑化したり、傷を広げたりします。
今日はそんな固定観念や思い込みについて。
心が苦しくなると、思い込みは強くなる。
経験のある人は多いと思います。
あんなことがあった。 つらかった。あれが悪いに違いない。
こんなことがあった。苦しかった。これが悪かったに違いない。
悪いもの、原因を決めつけてしまうということです。
でも、現実は本当にそうなのでしょうか。
何事にも因果関係があるのは事実ですし、正しく見抜く事も別に不可能ではないと思います。
しかし。
心が疲れていては正常な判断は困難になります。
心を守るために、周囲に対する警戒心も強くなります。
だから心が苦しくなると、思い込みは強くなります。
思い込みは様々なものを遠ざける
例えば。
仕事で失敗して上司に怒られてしまった時。
上司に対して、そこまで言わなくたっていいのに…なんて思ってしまうことってありますよね。
そこからさらに。
あの上司は普段はこうで…
都合が悪くなったらどうで…
あの時はこういう風にしてあげたのに…
あの時と言っていることが違うじゃないか…
などなど。
怒りと共にこういった感情が湧き上がってきがちです。
上司に対する怒りはごもっともの部分もそれはあるかもしれませんが、
そもそもミスをしなければ怒られなかったという側面もあります。
そこを修正しなければ本当の意味での成長はありません。
状況が状況なだけに、逆恨みみたいなものだとしても。
上司に対する怒りが湧き上がるのは仕方ない部分もあります。
むしろ人間は基本そういうものだと私は思っています。
しかしながら、それではままならない現実もあるのかなぁと思います。
固定観念には、カウンセリングが効く
もしこういった固定観念の弊害に悩むなら、カウンセリングを経験するのがいいと思います。
カウンセリングの一つの大きな効果として、自己対話を促すというものがあります。
自分の発言が返ってきて、ある意味客観的に自分の発言を振り返る。
そういう体験をすると、自己対話をする感覚が身につきます。
それによって。
今の自分が固定観念にとらわれているか、そうでないかが分かることがあります。
もちろん難しい場面もありますが。
一つ、そういうことを経験してみるのも悪くないと私は思います。
おわりに
カウンセリングの実践的な講座に通う中で、私の師匠が仰っていた言葉を思い出しました。
「カウンセリングの勉強をしている人は、その後に重大な決断をする人が多い」
といった言葉です。
カウンセリングの勉強をする理由は人によって様々ですが、
その中に心の傷や悩みを抱えている人は少なくありません。
仕事、人生、人間関係、過ち。
決断や人生の選択も含まれます。
そしてそれらは、固定観念によって縛られていることがほとんどです。
講座の中で様々なことを学び、そして模擬的なカウンセリングを経験することによって自己対話が深まり、
自分を見つめ直して決断に踏み出すのだそうです。
そういう所から。
私は個人的に、固定観念に対してはカウンセリングが効くと思っています。
もちろん、カウンセラーの当たり外れはありますが、上手くいけばそれなりのものを得ることは絶対に可能だと思います。
私も。
個人的に悩みを聴かせていただいている方もいますが、そういう部分を意識しています。
全ては、いまここに有り、そして自分の明日の為に。
今日も、読んでいただきありがとうございました。
なにがし。