昔から、ビジネスにも心理学が多用されています。
今日はそんなビジネスにおける心理学の中でも特に有名で、個人的に多用しているテクニックを紹介します。
なんとなく分かっていても、ちゃんと知っておくとさらに上手に使いこなせるはずです。
この記事を読むのはほんの一分ほどで済みます。 良かったら読んでみて下さい。
きっと多くの人が経験している
電話勧誘や街角アンケートで。
5分だけお時間を頂けませんか?
とか。
3分で済みますのでご協力していただけませんか?
と言われた事ってありませんか?
この記事の最初の方にも、書いてあります。
これが今回紹介する、イーブン・ア・ペニー・テクニックです。
数字の持つ力
このテクニックは、数字が持っている力のひとつを使っています。
数字が持っている力のひとつとは。
私は、説得力だと思っています。
会社で会議資料を作る際にも言われますが、数字には堂々たる説得力があります。
例えば、
「今度の新商品はこの包丁です。
切れ味が鋭くてなんでも切れちゃいます! 」
それだけ言われてもピンときません。
「お値段は100万円です!」
これを言われると、その包丁の価値が見えます。
なんでもそうです。
「この車はとても良い車です。
環境に優しくて、乗り心地も最高です」
この文句に。
「燃費はリッター40km、乗り心地は従来の製品の振動に対して30%軽減されています」
という数字を入れると分かりやすくなりますよね。
数字という絶対的な指標は大きな価値があるということが、なんとなく伝わるかなと思います。
これをうまく使っているのが今回紹介するイーブン・ア・ペニー・テクニックの特徴だと思います。
これぐらいなら、という心理
1分だけ時間をください!
そう言われた時。
1分という時間の長さは誰でも分かります。
だからこそ。
1分だけならいいかなと思ってしまいます。
何を言われるか分からなくても、1分だし。
たった1分だから、なんか断るのもなぁ。
そんな気持ちになるかと思います。
知らない人や明らかなセールスならまだしも、顔見知りならば尚更です。
ちょっとお時間いいですか?と声をかけられるのと、
基準の明確な数字を用いて
5分だけいいですか?と聞かれるのとでは全然イメージが違いますよね。
印象も変わる
このテクニックの持つ力の印象の違いを説明します。
先ほどの例のごとく。
ちょっとお時間いいですか?と声をかけた場合。
相手がそれに応じる心情がネガティブになることがあります。
漠然と、あなたの時間を下さいと言っているわけなので。
相手はどんなボリュームの話なのか分からないんです。
ちょっとの時間ってどれくらいなのか?
自分の時間はどれだけ相手に奪われるのか?
そんな思考が生まれる元になってしまいます。
そこで、先に5分という時間を提示することによってその心配を無くすという効果が期待できます。
5分という時間の指標が安心を呼びます。
30分以上かかるような話ならば、それはその時ですが。
おわりに
もし、意識して使っていないならば。
このテクニックは使って損はありません。
人によっては、提示したもの(5分ならば5分という時間)を超えてしまうと不快な思いをさせてしまう場合があるのでそこは注意が必要ですが、
上手に使えれば相手をスムーズに土俵に上げる効果はとても大きいです。
また、使える場面が結構多いのも特徴です。
誰かにお願いをする際、はたまたちょっとしたお誘いも。
幅広く使えるテクニックです。
良かったら、活用してみてください。
なにがし。