静かに猛るタイプの人がいます。
声は荒げず騒がず、淡々と相手を追い詰める。
今日はそんなお話を少し。
テーマは怒りです。
興奮してしまうと、人は隙ができます。
これはスポーツでも、人と人のやりとりでも一緒です。
静かに猛るということは。 突き抜けた感情を「動」ではなく「静」の方向に向けるという感じでしょうか。
スポーツで言うところの、ゾーンという感覚に近いかと思います。
私も、スポーツをやっていて。
何度かこのゾーンを経験しています。
思考が冴え、体もとにかく動きます。
ただ持続時間が短く、一試合ほぼ一回こっきりだったので。
序盤で入ってしまうと負けます。
しかし、ここぞという時にゾーンに入った試合で負けた記憶はありません。
冷静さが突き抜けると、
とにかく思考が冴え渡ります。
身体もそれにぴったりくっついてくる。
だから。
良いんです。
話が脱線しました。
この、静かに猛るということは。
コントロールして使えるようになったら最高だな、と思うのです。
これが本題です。
なぜか。
冒頭で書いたように、怒りをあらわにすることは悪いことでは無いとは思いますが、
如何せん隙が多くなってしまいます。
もちろん、冷静さと情熱の間で器用にそれをこなせる人もいますので、それはそれで良いと思います。
しかしながら、私のように感情を表に出すのが苦手な人もいます。
そういう人にぜひ、こういった考え方もあるよというのを今回は伝えられたらなぁと思います。
感情の起伏は誰にでもあります。
強く言える人は、それだけで分かりやすくすごいと思います。
されど。
ねちっこくなく、冷静に、切れ味のある言葉を紡ぐことも同じくらいすごいと私は思います。
それもまた、誰にでもできることではありません。
強く言えないなら、言わなければ良い。
感情をあらわにできないなら、しなければ良いんです。
それでも。
笑顔で相手の心をぶった切るような方法もちゃんとあるんです。
その方法は、人によりけりで努力の末に見つけるものですが、
きっと自分に合うスタイルがあるはずです。
もし、悩んでいるならば。
とにかく本を読んでみましょう。
片っ端から。
知識は武器です。
実際に殴ったり叩いたりしたらほぼ負けですが、
知識は目に見えないながらもそれと同じか、それよりよっぽど強い武器になります。
静かに、猛る。
そんな強さもあります。
冗談ではなく、それを求めることは決して夢物語でもなんでもありません。
四面楚歌に見えても。
実際、付け入る隙はあったりするものです。
諦めなければ、本当に必要になった時に掴めるはずです。
分かりやすい強さではないかもしれません。
でも、そういうものでなくても。
人それぞれ相応の武器は身体の中に眠っているのではないかな、なんて思います。
なにがし。