病んでる系カウンセラーのブログ

カウンセラー(アマチュア)視点で書くゆるゆる日記

心を強靭にする、言葉選び。

言葉選びはとても大切です。
心が病むことは、厳しい言葉に晒されるのが原因だったりします。

他人から言われた言葉。
自分の、心の中で思った言葉。

どちらも同じく。
心に刻まれるのではないかなぁと私は思います。

今日はそんな、言葉と心の関係を少し。

心が、少しだけ強くなる方法を書いていきたいと思います。

結論は。
ネガティブな言葉を少しでも減らすことかなと、思います。

認識という機能

まず。

人間の持つ認識という機能から考えてみたいと思います。

例えば。

中華料理店。

この言葉を見るだけで。
中華料理を出しているお店ということが認識できます。

誰に何を聞くでもなく。
ある程度の年齢になればこの言葉の持つ意味を読んで即、認識できます。

今読んでくださっているこの文章も。
目で見て、それだけで意味は伝わりますよね。

認識は人の意思どうこうに関係なく。 情報を即座に解析してしまう機能と言えます。

眩しい場合はまぶたを閉じれば対処することができても。
文章や目の前の出来事は目から入った時点で即座に自動で処理されてしまいます。

基本的にどうすることもできません。

言葉でも、映像でも何でも。
情報は一度受け取ってしまったら。
その情報に対する思考をノンストップで処理してしまうという機能が人間には備わっています。

反射、条件付けという機能

次に、反射、条件付けについて考えてみました。

熱いものに触ったら手をパッと離します。
そんな身体的な反射行動と同様に。
ある情報を認識した瞬間に心も反射的に動き、それが体に影響するということがあります。

レモン、梅干し。

そんな言葉を見たり映像を見るだけで唾が出てしまうアレです。

他にも有名なのは、パブロフの犬ですね。

ざっくり書くと。

犬に餌をあげる前に毎回ベルの音を聞かせた。
それを繰り返すと、ベルの音を聞かせるだけで唾液が出るようになった。

というようなものです。

これは、人間がレモンという言葉だけで唾液が出るのと同様に。
それによって唾液が出たという経験を思い出して体が反応しているからです。

パブロフの犬による実験は、ベルの音を聞かせた後に餌が出るという経験を積ませることで、
結果的にベルの音だけで唾液が出るという反射行動を作り出しました。

これを条件付けと言ったりします。

これも、認識と同様、得た経験に基づくものなので。
得た情報に準じて自動的に体や心が働いてしまうものなんです。

心と言葉選びの関係

最後に。

ここまでの認識と反射、条件付けを踏まえた上で。
心と言葉の関係を考えていきたいと思います。

何かトラブルがあった時。

私って生きてる価値があるのかな。
何で私ってこんなにバカなんだろう。

なんて思うことがあります。
これはあくまでも一例ですが、なんとなく。
失敗した時に心の中で、自分に向けて言ってしまう言葉ってあると思うんです。
そしてその後に、後悔の念に苦しんだり、上司や先輩に怒られるなどのネガティブなイベントがセットでやってきます。

これが繰り返されることで一種の条件付けが出来上がっていたりします。

何かの失敗をしてしまう。 次に自分を責める言葉が心に浮かぶ。
そしてネガティブなイベントがあり、さらに落ち込む。

先ほどのパブロフの犬の実験で考えると。
ネガティブなイベントの有無に関わらず、最初の言葉が浮かんだ時点で反射的に落ち込むということです。

まずもって自分を責める言葉を認識することで苦しみ。
そして条件付けによる反射行動でさらに落ち込む。

それは苦しいはずですよね。

だから、少しでも。

自分を責めるネガティブな言葉を減らすことが出来れば。
苦しみは軽減されるのではないかなと思います。

対処方法

対処方法をいくつか挙げてみます。

ネガティブの元を断つ

ネガティブな発想につながりかねない状況を減らす努力が大事だと思います。
仕事も、人間関係も全て改善が基本だと私は思います。
ミスはするものと思って。 最低限でもミスした状況をそのままにしないように、行動や思考をアップデートしましょう。

ポジティブなワードを心がける、自分を責めない

自分を責めても良いことはそんなにないと思います。
仕方ない。
何とかなるさ。
とりあえずでも、こんな言葉ならば。
少なくともネガティブな言葉に対するマイナスな認識は薄れると思います。

おわりに

条件付けは、染み付いてしまったものはすぐには消えません。
しかし。
その結果を覆すような経験を積むことで上書きできることもあります。

自分を責める言葉をやめれば、多少なりとも心のエネルギーの残量は違うはずです。
残ったエネルギーを使って、その後のやり方を上手にまとめることが出来るようになれば。

それが条件付けとなり、心に強靭さや自信をもたらしてくれるんじゃないかなと思います。

時間はかかりますが、出来ないことはないと思います。

だからまずは。
誰にも影響される事のない自分の心の中の言葉選びを。
少し考えてみるのがよいのかな、というのが今回のお話でした。

↓関連する過去記事もよろしければどうぞ。

言葉について

www.nanigashimental.work

自分を責めるということについて

www.nanigashimental.work

なにがし。