三現主義。
聞いたことがある人は、多分そんなに多くはないかなと思います。
これは、製造業界でよく使われる言葉で、
現場、現物、現実の三つの現を大事にしなさい、という考えです。
今日はそんな三現主義と、心の話を。
三現主義とは
現場、現物、現実の三つの現。
何かが起こった際に。
実際に現場に行って。
実際に現物を見て。
そこで起きた現実を捉えなさい。
そういう感じの意味です。
はっきり言って。
私は、ものすごく大事なことだと思っています。
身近にある三現主義
例えば。まずあり得ない話ですが。
あなたが物凄く体の調子が悪く、動けないので119番に電話をしたとしましょう。
もし電話口で、あぁその感じだと風邪ですね、暖かくして休んでくださいと言われて電話をぶっつり切られたら。
どう思うでしょうか。
例えば。
買った品物に不備があって、消費者センターに電話したとしましょう。
電話口で、理由も聞かずに大変申し訳ありませんでした!すいませんでした!といきなり謝られたら。
どう思うでしょうか。
三現主義をないがしろにするというのは、極端に書くとこんな感じです。
実際に現物を見ることもなく、その場に来るわけでもなく。
何となく聞いた感じで分かったつもりになって、それに対するアクションを取る。
訴えた側としては、ほとんど得るものはありませんね。
確かに。
プロフェッショナルは、一を聞いて十の理解をする人もいます。
100%、結果に結びつくならばそれでもいいかもしれません。
しかし。
現実にはそうじゃないことの方が圧倒的に多く。
だからこそ、三現主義という考え方は非常に大事なものとされてきたのだと思います。
三現主義を大切に
百聞は一見にしかず。
いくら話を聞いても。
ネットで正解を見ても。
目の前でそれを体験するというリアルには敵いません。
いまはYouTubeがあるので、それはもう多くの素敵な体験を目にすることは簡単ですが。
それでも、まだ半分だと思います。
やってみて、目で見て。実感して。体験して。
そうでなければ分からないことはたくさんあります。
現場、現物、現実。
そういうものに興味を持っていただけたら、幸いだなぁと思います。
おわりに
理想を語ることも、力いっぱいに動き出すこともすごく素敵なことですが。
私は、目の前のことも同じくらい大事だと思っています。
いくら壮大な夢を掲げても。
目の前の現実を無視してそこに向かうことは出来ません。
現実の積み重ねが理想へと繋がっていきます。
目の前のことを、しっかりと見据えましょう。
自戒をこめて。
なにがし。