病んでる系カウンセラーのブログ

カウンセラー(アマチュア)視点で書くゆるゆる日記

聞き上手は、聞いてもらえた感を刺激する。

f:id:tpippi:20200707194220p:plain 人には、自分のことをわかってもらいたい。
自分の言ったことを聞いてもらいたい。

そんな欲求があったりします。

いくら人間として。
言語を操り、衣服を着て、道具を使うからといっても。

私たちは生き物としての本能も当たり前に持っています。

自分の思いを相手に伝えるということはとても大事で。
それが上手くなければ自然界では生死にも関わるわけで。

だからこそ、自分の思いが伝わるということを実感するというのは安心するものなのだと私は考えます。

カウンセラーはこんな本能に近い部分の気持ちに寄り添うことを大事にします。

今日はそんな話を少し。

聞き上手になる方法を書いていこうと思います。

聞き上手とは

読んで字のごとく。

人の話を聞くのが上手な人のことを指します。

スタイルは様々です。

落ち着いて、ひたすら相手の話に耳を傾ける人。
まっすぐに、お互いの息を合わせてすいすいと思いを引っ張りだす人。
相手の感情と向き合い、ひたすらに寄り添う人。

高いレベルの聞き上手さんは、本当にすごいと私は思います。

あの人とまた話したい。
こんなことを言ったらなんて言うかな。どう反応してくれるのかな。
一点の曇りもなく、安心して話せる人。かつ、どんな反応をしてくれるかも楽しみに思える人。

何よりもそう思わせる人が、きっと真の聞き上手です。

聞き上手になると

コミュニケーションにおいて、無類の強さを発揮します。

あの人にこう言っても、こう返されて終わり、とか。
いつも不機嫌そうだから話しかけたくない、とか。
なんでもかんでも否定される、とか。

そういうイメージが先行してしまうと、コミュニケーションはなかなか深まりません。 そもそも始まりもしないし、何かのきっかけがなければいつまでもマイナスの印象ばかりが募ってしまいます。

まずはそのイメージを持たせない、その方法として。
聞き上手が効いてくるんです。

最初はそれだけでいいんです。

分かってくれる、聞いてくれる。

まずは、そこが始まりです。

もちろん、不機嫌そうだから悪いと言うわけではないんですが。

万人受けする、隙の少ないスキル。
それこそが聞き上手だと思います。

聞き上手の弱点

聞き上手にももちろん、弱点があります。

それは二重関係
単一の付き合いでない場合はどうしても聞き上手だけでは乗り切れない場面があるということです。

二重関係とは、親兄弟、友人、顔見知りという一つの肩書きだけの関係性のことを指します。

同じ会社に勤める同僚は、仲が良ければ友人であり同僚なので単一ではありません。
親兄弟であっても、同じ職場にいたり、仕事上のパートナー、同居人などの二重の関係性があれば単一ではありません。

単一でなければ、別のイメージが付きます。

例えば、夫婦間なんかが分かりやすいかと思います。
夫婦という関係性+同居人という二重関係。

普段から家事をしない旦那さんに腹を立てている奥さんがいたとして。
旦那さんがどれだけ聞き上手でも、それ以上に家事をしない不満が勝てば腹が立ってそれどころじゃありません。

家も職場も違う、たまに会う友人こそ単一の関係性で
余分な感情も持ちにくいからこそ長く付き合える関係性だったりします。

二重関係にはどうしてもなりがちなので。
その場合は普段の生活から気をつけていないと、聞き上手の本来の力は発揮できません。

聞き上手のコツ

今回は、聞いてもらえた感にフォーカスします。

相手が話した内容にちゃんと耳を傾けているか、がポイントです。
聞いてもらっている感が無いと、人は何度も同じことを話します。

自分の気持ちが伝わったかどうかは、相手の表情や返すポイントがキモです。

自分が何かの話を誰かにすると仮定して、どんな返事が欲しいでしょうか。

自分の話した内容を深掘りしてもらいたい。
興味を持ってもらいたい。
こんなことを言って欲しいな。
こんなところに気づいて欲しいな。

相手がどういうアクションをしてくれたら自分は嬉しいか。
聞いてもらえたと感じるか。

次の何を話そうと考えるか。

思い当たるポイントがそれぞれあると思います。

それをただ実践するだけです。

難しい考えも知識もいりません。

振り返って、今日はあの人とこんな話をして、という記憶があるうちに。

自分がもし話す側だったら、自分の対応はどうだっただろうか。
もっとこうすればよかったのでは無いか。

そんなことを反復していると、自然に聞き上手になれると思います。

ポイントは、聞いてもらえた感です。

慣れてくると、話の中で。
相手の話す内容が自分のものとして入ってくる感覚を得ることができるようになると思います。
そうなると、話の中でどんな言葉を言って欲しいのかがリアルタイムでわかります。

それをただ、そのまま伝えるだけですね。

おわりに

コミュニケーションって、考えれば考えるほど難しいのですが。

わりかし必須のスキルかなと思います。
こういうことを自然に考えるようになると、人が好きになるんじゃないかなと思うんです。

もちろん、綺麗事ばかりでは無いので、こういうことをやっている間にも腹の立つ出来事があったりします。
そうなるとやめたくなります。
人を好きになったって、いいことばかりじゃ無いし、その分経験するつらい事も間違いなく増えます。

でも。

絶対、建設的です。

人の悪いところばかり見る人には、人は近づかない。
愛情を持った関係性だからこそ指摘は意味を成すし、そうでなければ溝が深まるばかりです。

なんて。

今日はそんなことを思いました。

なにがし。