人間関係を構築したり、上手にコミュニケーションを取る上で。
強烈な効果を持つのがこの顕著性効果というやつです。
今日はそんな顕著性効果について書いていきます。
人間関係に悩んでいたり、コミュニケーションにおける武器を探している方に。
顕著性効果とは
人の特徴の尖った部分を元に、人は人を評価する。
それが顕著性効果です。
スポーツ選手ならば。
筋肉がすごい、駆け引き上手、足が早い、勝負強い、負けず嫌い、お金持ち。
学者なら。 頭が良い、論理的、細かい、集中力がすごい。
スーツをビッと着こなす人ならば、しっかりしているとか。
髪型やデスクを毎日整えているならば、ちゃんとしてそうとか。
見た目や印象、行動がコミュニケーション能力に大きな影響を与えると何回か私も書きましたが。
その多くが、この顕著性効果を用いたものです。
尖った部分は強い印象になる
考えてもみてください。
誰かと接する時。
その人のこれまでの行動や口癖が、ある程度は分かっていたとしても。
物凄い好意を抱いている人でなければ隅々まで思い出せないと思います。
なんだかんだ。
一番尖った部分で判断するのではないでしょうか。
頭が良いという特性を上手にアピールできる人は、それなりの態度で誰からも見られます。
困った時に相談するのはそういう人です。
話し上手という特性を上手にアピールできる人は、誰からも基本的にはそう見られます。
世間話をしたいと思ったならそういう人の所に人は集まります。
相手が有名な現役スポーツ選手だとしたら、多少髪がボサボサだろうと、無精髭が生えていても気にしない人が多いと思います。
尖った部分こそ、人が人に注目するポイントだからです。
順位づけと顕著性
人間関係においては、どうしたって順位づけが発生します。
優先度とも言えるでしょうか。
仕事で困った時。
恋愛で悩んだ時。
プライベートな相談。
何気ない日常会話。
昨今ではLINEのグループやSNSで同時に、なんてことも増えてきたかと思いますが。
基本的に相談事は1対1だと私は思っています。
ということは。
一番に誰に相談するか、ということにもなります。
同じ悩みを複数人に同時に相談する人はあまり多くはないでしょう。
そういう時に、この顕著性効果が強く表れると思います。
だから、なんでもそつなくこなすタイプの人は結構損をするのかなぁと思います。
多くのジャンルで二番手をキープしていたとしても、尖った一番手に相談して解決したらそれでおしまいです。
相談されないということは、その点におけるコミュニケーションは成立しません。
だから。
尖った特性を一つでいいから持って、それをアピールするといいのかなと思います。
オススメの顕著性の例
最後に、いくつかオススメの例を挙げてみます。
資格
一番は資格だと思います。
第三者に評価され、認められた証なので分かりやすいです。
ジャンルとしてはっきりしているのも良いです。
勉強するのは大変ですが、一回取れば印象という点ではその後ずっと強く残るのでそれも良いと思います。
見た目
これも分かりやすいですね。
男性であれば、毎日髪をオールバックに固めて、無精髭の一本もないみたいな人はやっぱりインパクトが大きい。
女性は毎日身だしなみを整えている方が多いので、頭一つ抜けるにはもう一工夫欲しいかもしれません。
ランドクルーザーや外車など大きな車に乗っている女性はインパクト大ですね。
実績
スポーツでも仕事でも。
実績を残すというのも大きなポイントです。
高校でインターハイに出場、とか。
営業成績一位、とか。
自転車で日本一周したとか。
なにかに明確に努力した結果があると。
この人は頑張ってきたという尖った印象を持たれやすいです。
おわりに
なんにせよ、何をもって自分がどうありたいかを元に。
どんな尖った特性を得るべきかという話ですね。
ただ漠然と、コミュニケーションが上手くなりたいから話し方の勉強をする、とかも良いんですが。
ちょっと目線を変えてみたり。
自分がその時点で持っているものを見直してみたりすると。
実は結構いけるやん、というものがあるかもしれません。
広く、色んなジャンルに対応する人も中にはいて、そういうのも良いとは思いますが。
アメリカで活躍している大谷翔平選手の二刀流のように。
それぞれのジャンルで平均以上の能力を持っていなければなりません。
どういう生き方をするかはそれぞれ、個人次第。
少しでも明確に、何に向かうか。
それはとても大事なのかなぁと思います。
なんて。
なにがし。