今日は、相手にフォーカスする話の聴き方なんてものを書いてみようかなと思います。
久々にカウンセラーっぽいことを書きます。
この考え方を身につけると。
相手の話の聴く能力が間違いなく上達します。
聴き上手と称される人の多くが使っているテクニックです。
相手にフォーカスするということ
フォーカス、というのは。
ピントを合わせる、みたいな意味合いで使われます。
ピンボケしたところ、つまり見えなくて良い部分と詳細な部分まではっきり見えるところを分ける。
人の話を聴かせてもらう上で。
そのほとんどの場合、ピントを合わせるのは目の前の相手だけです。
それ以外は、ピンボケのままでいい。
そんなイメージを持ってもらうと良いのかな、と思います。
方法
実際にどんな方法があるのでしょうか。
いくつか例を挙げてみます。
例1「昨日親と喧嘩してさぁ、こんなことを言われてものすごい腹が立ったんだよねぇ」
友人との会話でよくあるこんな話の場合。
ピントを合わせるべきは友人が怒っている、という一点です。
なので腹が立った理由を掘り下げる、共感するのがベスト。
他はぼかしたままでよい背景みたいなものです。
その時の親の気持ちがなんのかんの、という言葉を発してしまうと。
親の気持ちにピントが合ってしまい、友人の気持ちがぼやけることになります。
自分の気持ちにフォーカスされていないと感じると、聴いてもらえている感も当然得られません。
例2「友達の悩みを聴いていたら私まで悲しくなっちゃって。どうしたらいい?」
これもよくありがちです。
登場人物は友人(私さん)と、その友達(友達さん)。
友達さんがこの場にいないとすると、もちろんピントを合わせるのは私さんです。
悲しい思いをした、そしてうまく受け答えが出来なかった、という点にフォーカスします。
ここも友達さんの苦しみとか、悩みに関しての質問をするとピントがそちらに行くので避けたほうが良いと思います。
私さんが本当に伝えたいのは、友達さんが悩んでいることそのものではなく。
その悩みを聴いて自分がどうなったか、という場合が多いからですね。
ちなみにこれは、私さんの考え方によって答えが変わる場合があるので注意が必要です。
私さんが本気で友達さんを救いたい、力を貸してよという強い気持ちの場合は。
友達さんの悩みにフォーカスする必要もあるかもしれません。
その場合は。
まず目の前の私さんの気持ちに向き合って、どう話を展開、変化させられるか。
その中のフォーカスすべきポイントを見極めるということが大事になるのかなと思います。
おわりに
こんなところです。
目で物を見た時に認識できる範囲がとても狭いのと一緒で。
会話をしている中でも、強く認識できる範囲はそう広くない、ということだと思います。
会話は、一冊のアルバムを一緒に読むのと似ていると私は思っています。
たくさんの写真の中で、相手はどれに注目し、何を思っているか、何を語りたいのか。
そして自分はそれをどう捉えるのか。
聴き上手な人ほど、相手の目線をしっかりと見据えています。
もちろん、目という物理的なものと違って思考は鍛えることができるので。
人によっては色々と考えることができるでしょうけれど。
あくまでも一般的には。
フォーカスすべきポイントに向けて言葉や気持ちを発することが大事なのかなと思います。
冒頭でも書いた通り、この考え方が身に付くと間違いなく聴き上手に一歩近づきます。
良かったら試してみてください。
なんて。
なにがし。