私は、甲子園大好き人間です。
いつぞやの、今年中止になった甲子園に出られなかった選手たちの特番。
私は録画していたものの、今日まで見ることができませんでした。
意を決して昨日見たのですが。
私は、泣かなかった。
甲子園決勝なんて訳もなく泣きながら見るのに。
普段とは比較にならないほどの、今回の出来事。
それを受け入れなくてはならない選手たちや、その親たち、現場の監督さんや先生方の思いなんて、
受け止めることはできないだろう。
完全に部外者なのに。
気持ち悪いぐらいに勝手にそんなことを思っていた私は、なんだか不思議な気持ちになりました。
理由は、そこに映った選手たちがちゃんと前を向いていたから。
それだけです。
もちろん。
この番組に映った子らは、ほんの一部で。
もっともっとたくさんのぶつけどころの無い涙は流れている。
それは言うまでも無いけれど。
現場の監督さんの言葉、先生方の言葉は。
きっとそれぞれの場所でそこにいる選手たちに響いているんじゃないかな、と思います。
子どもたちは、ちゃんと強い。
そう思いました。
番組の構成としても。
ただただお涙頂戴じゃなくて良かった。
教育の一環であるはずの甲子園を感動モノのコンテンツとして見ることは良くない、と考える人もいると思います。
それはそれでその人の考えなので、私は否定はしません。
しかし、私はこう考えます。
選手たちがそれを望むのなら、良いのではないかと。
血の滲むような努力をしてまっすぐに上を目指す。
それ自体は、ものすごく美しいもので。
例えばそれが、地域の人たちに感動を与えたり、応援してくれている子どもたちの心を動かしたり。
そこにつながることを選手たちは理解している。
その姿を世間に見せることの意味をきちんと持って、取り組んでいます。
なので。
私はあくまでも。
その上でならば、むしろその気持ちを汲んでいるとも言える。
そんな風に考えます。
もちろん、過剰な演出もたまにあったりしますので、それはどうかと思いますが。
主役は、子どもたちで。
想うは、そこだけ。
なんて。
なにがし。