病んでる系カウンセラーのブログ

カウンセラー(アマチュア)視点で書くゆるゆる日記

器用貧乏の苦悩を語る。

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ご存知でしょうか。

器用貧乏と呼ばれる人たちのこと。

今日はそんな人の特性の紹介とその苦悩を書いてみたいと思います。

もし、自分がそうだと思うなら。何か感じて頂けたら、幸いです。

器用貧乏とは

誰が考えたか分からないこの言葉。

物事がなまじ出来てしまうが故に、大成しない人。

そんな意味です。

噛み砕いていきます。

  • テストや部活、学校の成績などが中の上ぐらい
  • 初めてやったことでも、それなりに出来る
  • 初めてやったことでも、センスがあると言われる
  • それとなくコツが分かる
  • 友達もそこそこいる
  • 人に嫌われはしないけど、そこまで仲良くもならない
  • あまり怒られない
  • 時々すごい結果を出す
  • 執着することが少ない、ガツガツしない
  • 大きな挫折の記憶があまりない
  • 自分は大丈夫と思ってしまいがち
  • 難しい問題や課題が好き、でも難しすぎると諦める
  • 熱しやすく冷めやすい

ざっくりこんな特徴がある人は、器用貧乏の素質があると言えます。多分。

出来ちゃうからこその苦悩がある

※ここから上位や下位と書いています。学力やスポーツにおける上下、と捉えて下さい。

そうです。

器用貧乏な人は、そこそこ出来ちゃうんです。

なので。

そんなに大きな挫折をしません。

かと言って、ものすごい結果を出すことも稀です。(たまに出す)

それなりに出来てしまうが故に自力でモチベーションを出すのがとても大変なんです。

こんなことを書くと。

いやいや出来るだけすごいじゃん、贅沢な悩みだよ。 とか。
努力出来ないのを器用貧乏のせいにするな!とか。

思われてしまうでしょう。

それはおっしゃる通りなんです。ぐうの音もでません。

しかしだからこそ、ここに器用貧乏の苦しいところが詰まっているということも理解して頂きたいです。

上に立てば、下には負けられないというモチベーションが生まれます。
下にいれば、後が無いからめちゃくちゃ頑張るというモチベーションが持てます。

ある程度満たされている環境で、それ以上を目指すということは。
お腹がいっぱいの状態で晩御飯のレシピを考えるぐらいの絶妙な苦痛です。

上位に立つ人は、この器用貧乏の領域をぶち壊して通り抜けます。

選ばれた一握りが上位になり、そうでない人が器用貧乏のゾーンに取り残されることになります。

はっきり言って。
必ずと言っていいほど、どんな道でも。
器用貧乏のゾーンに残る人は一定数いて。

それとない、絶妙な苦しみの中で生きている。

そんな風に思います。

自分が器用貧乏だなと思ったら

器用貧乏が嫌だな、と思ったら。

そこから頑張って抜けるしか方法はありません。

ここから、そういう人の為に少し厳しく書いていきます。

厳しく書く理由は、出来るからこそです。
嫌なら抜け出すしかないんです。踏ん張りましょう。
納得できるか出来ないか。あとはそれだけなんですから。

やること①

まず一番に知るべきは、 自分が器用貧乏であるという認識を持つことです。

器用貧乏の人は、自分は大丈夫、何とかなると思いがちです。
まずはその感覚をぶち壊す必要があります。

自分より上の人には、努力が足りないと言われて。
自分より下の人には、贅沢と言われる。

周囲ははっきり言って敵だらけです。

さらに似たような人とばかり分かりあうので抜け出すことが難しくなります。
そこから飛び出すんだ、という気持ちを強く持って物事に向き合いましょう。

まずはその覚悟を決めます。

やること②

覚悟ができたならルートを決めます。
どんな道に進むか、です。

色々ありますが、2つピックアップします。

A 努力で抜け出す
B 特性を活かす

まずAの努力で抜け出す、はひたすら努力します。

器用貧乏なので色々あるでしょう。モチベーションも上がらないかもしれません。
でもそんなの関係なし。

結果が出るまで、ではなくひたすらに努力します。

努力する癖を付ける、向上心を持って物事に当たる癖をつけると良いのかもしれません。

自分を厳しい環境に置く。
客観的な実績(資格など)を重ねる。

なんていうのも良いと思います。

Bの特性を活かすは、器用の部分をひたすらに強化します。

最近の言葉を使うと、with器用貧乏といったところでしょうか。

素早く標準以上の結果を残す、コツを掴むということは。
人より早く、それなりのレベルで物事を習得できるということです。

なのでひたすらに、色んなことをやってみる。学んでみる。

気に入ったものがあれば深くやってみれば良いのです。

世の中には色んなスキルやポジションがあって。 それなりにマルチな能力が求められるポストもあるはずです。

営業マンやコンサルタントなど、幅広い知識が求められる仕事が向いていると言われることもありますね。

突き抜ければ何事も光る。

そんな道もありかな、と思います。

おわりに

器用貧乏の苦しみは、知っている人にしか分かりません。

単なる努力不足でしょ、と言われればそれまでなのかもしれません。

しかしそれならば、どうして器用貧乏という言葉や概念が生まれたのでしょうか。
そこに多くの人の思考の偏りがあるから、こういった概念が生まれたのではないかな、と私は思うんです。

思考が偏るということは。
例えるならば大きな流れのある水中にいるようなもので。
そこから抜け出すためにはそれなりの努力が必要になるということです。

結論として、苦しいならば努力や知識をもって抜け出すしかないという点は同じなんですけどね。

今回の記事は、自分が器用貧乏だと思う人、苦しむ人にフォーカスしたものです。

広い目で見れば、何事も。
どんな立場だとしても、その場、その時、その人の特有の苦悩はあるのが当然で。
そういうものと比較してこっちが楽とかあっちが大変とかそういうことが書きたいわけではありません。
その一点だけは分かってくれると嬉しいです。

上とか下とか、天才とか平凡とか落ちこぼれとか器用とか。
そういうものは人の抱える苦労には全く関係ありません。大きいとか小さいもありません。
その人が苦しいと思うならそれは苦しい。
そう私は考えています。

その中の一つとして
こういう苦しみもまたあるんじゃないかな、と私が思ったというだけの話で。

それにただまっすぐに向き合いたいなと思います。

病んでる系と自負している以上は、ね。

なんて。

なにがし。