病んでる系カウンセラーのブログ

カウンセラー(アマチュア)視点で書くゆるゆる日記

ウェルテルとパパゲーノ、どちらが微笑むのか。

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最近。

著名人の痛ましいニュースが続いています。

ご冥福をお祈りいたします。

詳細は分からないのでこれだけ書かせていただきたいと思います。

事情は分からないけれど。
面識の有る無しに関わらず、心の痛む思いです。

今日は。

ウェルテル効果と、パパゲーノ効果について書きます。

悲しむ人を、増やしてはいけない。

自死は選ばないでほしい、そんな思いで。

ウェルテル効果とは

ja.wikipedia.org

マスメディアが報じた自死のニュースを見て、自殺者が増える。

そんな社会心理学的な考えですね。

X JAPANのhideさんが亡くなった時に頻発した後追い自死が記憶にある方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。

私は、リアルタイムでニュースを見ていたのでよく記憶に残っています。
実際に死のうと思った、と言う方にもご縁があって出会ったことがあります。

本当に阿鼻叫喚の、一種の社会現象でしたね。

人にそんな心理があるかどうかは定かでは無いとしても。
事実としてこういうことが起きている。

私も正直、昨今の報道を見て。
自分のスタンスは変わることはないけれど、死というものが身近にあると感じる機会にはなったと思いました。

そしておそらく、多くの人が。
自死について考えさせられた機会でもあったと思います。

パパゲーノ効果とは

ja.wikipedia.org

ウェルテル効果の逆で。

マスメディアが報じた厳しい環境を乗り越えたような話は、人々の自死を食い止める、という考え方です。

成功体験は、心を動かす。

病んでも踏ん張れ、少しでも勉強しろ、這ってでも血反吐を吐いても進み続けろ!やるしかないんだ!という考え方はまさしくこの辺の考え方で。

自分の体と頭に成功体験を刻み付けることは、すなわち生きる糧になる。

情報は武器で。

病んだって何したって、知るだけでもいい。

それだけで、明日一日生き延びれば儲けものだと私は思います。

まぁざっくりこんなのがパパゲーノ効果の話です。

ウェルテルか、パパゲーノか

結局、どの情報をどれだけどのように感じ取るか。そして行動に移すか。

と言う話で。

それは個々人の考え方や精神状態などのいろんなものに影響されるのだけれども。

まぁ。

私は、自死なんて極限にもったいない行動を勧めたくありません。

人様の考えを否定できるような人間ではないのは理解した上で。
これだけは言えます。

そんなもったいないことしないでくれ。と。

www.nanigashimental.work

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おわりに

私は何度も、自死はしないでと書いてきたけれど。

昔は自死の方法をいつも考えていました。

踏切の前のタバコ屋のベンチで丸一日ぼけっと座っていたこともありました。

きっと私が今生きているのは。
良い意味で、諦めたからだと思います。

決して、今生きていることを消化試合だとは思っていません。
人生を投げるのではなく、吹っ切ったという表現が正しいのでしょうか。

捨てられなかったものを思いっきり捨てただけです。

ただ人間らしく。最期まで。
私の心にはいま、それしかありません。

それだけでいいと思います。

例えるなら、自転車の変速みたいな感じですね。
軽くてセコセコと漕いでいた状態から、重いけどゆったり漕いでスピーディーに進むような状態。

楽しいことは楽しいし、苦しいものは苦しい。
嫌なものは嫌だし、好きなものは好き。
苦しくても踏ん張らなきゃいけない時は踏ん張る。
時には、三十六計逃げるに如かずも全然有りでしょ、みたいなね。

自死を選ぶことが立派で、それができない人間が情けないなんて考えは、少なくとも私は絶対に違うと思う。
戦国時代じゃないんだから。

人生を諦めたから自死を選ぶ、という表現があるけれど。
本当に人生諦めたら、自死なんて選ばない。選べないよ。

そんなことを書きたいと思いました。

本当は楽しいことも書きたいけれど。

なにがし。