病んでる系カウンセラーのブログ

カウンセラー(アマチュア)視点で書くゆるゆる日記

相談される人になる為に。

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「困ったことがあったら、何でも相談してね」

よく聞くこのフレーズ。

これは、結構ダメだったりします。

今日は、相談される人になるコツの話を。

つい言ってしまう、「何でも話して」

相手を気遣い、相談してほしい気持ちが溢れ出した時。
見るからに落ち込んでいる相手を前にした時。

この言葉はつい言ってしまいますね。

「何でも相談のるよ」
「困ったら連絡して」
「悩み事聞くよ」

こんなフレーズも同様です。

何となく社交辞令で言う分にはいいと思いますが、本当に相手を心配しているなら言うべきでは無いと私は思います。

もちろん、気持ちは分かるんです。
あなたの力になりたいという気持ちを素直に表現しているので、時と場合によっては素敵な言葉です。

しかしその通りになるかと言ったら、微妙です。実は。

この言葉を言われる側の気持ち

なぜでしょうか。

率直に言ってガチで悩んでいる人は、自分の気持ちを分かってほしいという気持ちが強いです。

ところがこの言葉のニュアンスには。
細かく言ってしまうと下心がほんの少し見えるんですね。

話を聞くという行為をする、この言葉を言える私を見てくれ。
同性異性に関わらず、相談に乗るよポジションに私はいる。
そんな感じです。

言われる側からしたら相手がどうなりたいかなんて関係ありません。
自分の気持ちを理解しようとしてくれるのか、大事なのはその一点。

その観点から見ると。
実はこの言葉はマイナスになります。意図があろうとなかろうと。

これまで築いた関係性や信頼があれば良いですが、そこまででも無い場合。

まずもって悩みを打ち明けたいと思いにくい。

相談して、ということは何らかのアドバイスが返ってくるという意味合いにも聞こえて。
特にアドバイスを求めていない人はもうこの段階で外します。

そんな細かいこと、と思うかもしれませんが。
悩んでいる人ほどそういうところに非常に敏感になります。

相談したくなる存在とは

では、そんな相手の力になるためにはどうしたら良いのでしょうか。

世間話で話せる様であれば、何でも相談してと言う言葉の引っかかりは少なくなるかと思います。
しかし本気で悩めば悩むほど、その心の奥を人にさらけ出すことは簡単ではなくなってきます。

初対面のカウンセラーに、 「本日はどうされましたか?」と言われて。
さらっと深い悩みをさらけ出せる人は多くはありません。

つまり、日頃からの信頼関係の構築が何より大事になります。
特別な言葉は必要ありません。
それなりの関係性さえ構築できていれば、自然に相談したくもなると思うんです。

きっとそれが。

誰かに寄り添うということ、誰かの力になるということのとても大事な部分だと私は思います。

おわりに

人間って難しいものです。

ただ寄り添うだけでいい、こんなことを書いていながら。
相談してって言ってくれる人を求める人もまた、いるもので。

ぶっちゃけ何が正解かなんてわかりません。
こういう知識なんて頭の片隅にだけあれば良いんです。

しばらくこの言葉を書いていなかったので、また書きます。

大事なのは目の前の相手を見据えること。ただ、それだけ。

なんて。

なにがし。