脳はすぐに嘘をつきます。
良いものを悪いと言い、悪いものを良いと言い。
のうのうと人の頭の中で悪魔のような言葉を繰り返しては、楽をしようとします。
禁煙に挑戦したことのある人は、良く分かるかなぁと思うんです。
ダイエットなんかの食事制限もそうですかね。
今日はつらいことがあったから、いいよね。
今日だけは許そう、だってこんなことがあったから。
一本だけ吸おう。
今日だけ、一食だけ食べよう。
それまでの努力も何もかも関係なく、ただひたすらに目の前の楽を求める。
そしたら、明日からは頑張ろう。
そう約束したのにも関わらず。
次の日は次の日で。
いや、昨日許したんだから今日も良いやん?的な思考を繰り出してくる。
そんなこんなで、一回きりだよと告げた約束も反故にしようとしてくる。
厳しいルールを設ければ設けるほど、奴はそれを嫌がってはぶち壊そうとします。
それを気合いと根性でねじ伏せるか、手玉にとってうまい具合に言うことを聞かせるか。
そんなところが大事なのかなと思います。
私はなんだかこう。
意思の力で現状を割り切っていながら、心の奥底はそれなりに苦しいのか。
脳が現状を拒否しているように、昔の生活を思い返しては悶々とする日々を送っています。
あの頃に戻りたい。
今の生活は夢だったんだ、という夢オチの夢を見るほどです。
ただ、これが結局。
すごく漠然だけど、生きるということなのかとも思っています。
人生は、不可逆。
過去に戻ることは今の所きっとできません。
置かれた環境は切り拓いてナンボ、乗り越えてナンボです。
立って歩け。前へ進め。
昔読んだ漫画でこんなセリフがありましたが。
これは文句の言いようのない、生きる上での一つの真理。
今日はそんなことを思いました。
なんて。
なにがし。