病んでる系カウンセラーのブログ

カウンセラー(アマチュア)視点で書くゆるゆる日記

心理的デブリーフィングを語る。

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今日は心理的デブリーフィングについて、書いていきたいと思います。

おそらくあまり聞きなれない言葉だと思います。

心理的デブリーフィングはメンタルヘルスにおいて昔、治療として行われていた方法です。
しかしその後の研究により、効果がなく、心の状態を悪化させるとして行われなくなった、という経緯があります。

これ。

メンタルヘルスに関わりのない自分には無関係だ、とは思わないでください。

実は誰でもやってしまいがちなある言葉、やりとりが心理的デブリーフィングと同じ意味を持つ場合があります。

つまり。

良かれと思って言った言葉が、逆に相手を傷つけることになる。

知らないからと言って責められるべきものではないと思います。
しかし知っておくといいことではあるんじゃないかなと思うので、今回紹介しようと思います。

心理的デブリーフィングとは

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このように、災害時などのPTSD (心的外傷性ストレス症候群)を予防、症状の緩和の為に行われていた関わりで。
中身は割愛しますが、ざっくり書くと。

何か大きな精神的ショックを受けた直後に、相手の感じたことをありのまま話してもらうことです。

何かにショックを受けて、泣いていたりする人に向かって。

気持ちを吐き出してスッキリしなよ、とか。
何があったの?話してみて?とか。

そういうことを聞いて、相手に思いを吐き出させる。そんな話ですね。

ありがちな状況

例えば緊急事態なんかは特に。
お互いに状況の把握もままならず、こんなことを聞かざるを得ない場合もあったりしますので。
これは時と場合によります。

もちろん。
話の大きさにもよりますね。 (相手にとってそこまででもない場合は聞いてもらうことで楽になったりもします)

そういう状況を除いて、ある程度の落ち着いた状況下で。
ショックがあまりにも大きいような場合は、無理にその光景を思い出させるべきではない、ということです。

物事によっては、どんなことがあったの?なんて聞きたくなったりします。

自分の興味を優先してはいけません。

仮に相手のことを気遣うあまりだとしても。
これは相手にとって逆効果になりかねません。

対処法

こういう場合は。
相手が話したくなるまで待つ、というのが少なくとも一つの手段です。
こういう時こそ、ただ寄り添ってくれるという存在がどれだけありがたいか、と私は思います。

もちろん人によってはありのまま話したくなる人もいるでしょうし、一人になりたいという人もいます。

正解はありません。

おわりに

心理的デブリーフィングについて、理解していただけたでしょうか。

心に出来たばかりの生傷はいたずらに触れてはいけないよ、ということですね。

まぁ、何事も一概には言えないのですが。

こういうことって誰かが教えてくれるわけでもないものなので。
書いてみました。

頭の片隅にでも置いてくれたら、幸いです。

なんて。

なにがし。