方法は違えど、私たち人間は争ってきたよなぁ。
なんてことを思いました。
古くから。
戦争、革命、侵略、宗教、と。
何となくしか分からないけれど、おおよそそんなことを繰り返して。
今日の私たちが生きる土台になっています。
自分のために、他人のものを力で奪い合う。
最近は、暴力というよりも別の方法で。
形は違えどその方式は大きく変わってはいません。
規模も。国単位であったり、小規模ならちょっとしたコミュニティ、家族間も含めて。
そういう目で見てしまうと、人は良くも悪くもやはり動物。
その中でいかにして己が生き残るかをちゃんと考えていかなくてはならない、と。
そんな風に当たり前のことを思ったのです。
いくら格好を付けても、奪われるときは奪われるし。
己を守る武器がなければ、奪われるときは奪われる。
そういうことに無頓着なまま生きていけるほどこの世は甘くない。
どこぞの勇者様だって、まずはお手頃なスライムを狩って強くなるのですから。
スライムだって、実は何十年も生きてきたスライムかもしれない。
愛する子が、いたかもしれない。
しかし、勇者は思うんですよ。
何だよ、経験値8しかないのかよ、少なって。
エンカウントしたからとりあえずやっといた、時間の無駄だったわ、みたいなことを。
そんな些末な結末のために強者にされるがままで良いのか、と私のような存在は思うのです。
せめて、ホイミぐらいは使えたら。
少しの間でも仲間にしてくれるのかな、とかね。
なんて。
なにがし。