病んでる系カウンセラーのブログ

カウンセラー(アマチュア)視点で書くゆるゆる日記

ギャンブル依存の話。

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私のところには、ちょいちょいメンタルの相談が来ます。

その人自身だったり、友人や家族がこれこれこうで、とか。
ちょっとこの人お願いと連絡先を渡されたり、直接会うこともしばしば。

そんな、アマチュアの愚痴聴き屋みたいなことをやっているのですが。

その中でかなり大変な部類に入る相談が、ギャンブル依存に関してのものです。
今日はそんな依存についての話を書こうかと思います。

この記事のターゲット

  • ギャンブル依存の友人、知人との接し方に悩む人
  • 自分がギャンブル依存かもしれないと悩む人
  • ギャンブル依存に関して知りたい人

ギャンブル依存は、厄介

ギャンブル依存はまず厄介です。

当事者の危機意識が薄い場合が多いからです。
アルコール依存なんかもそうですね。

その理由として。
依存に関わる症状の1つに、自分や他人に嘘をつくというものがあるからです。

ギャンブル依存に関して言えば、
人に嘘をついてお金を借りたり、サラ金で借りるお金の使途を偽るという他人への嘘。
そしてそれらの状態にあってもちょっとぐらい大丈夫とか、次のギャンブルで取り戻すから大丈夫、という自分への嘘などです。

自分がギャンブルに依存していることを隠したり、その事実を認められないことそのものが症状なのです。

だから。

どうにかしたいという気持ちがあまり見えてこない場合が多い。
それどころかこれ幸いとお金を貸してくれなんて言ってくる人もいました。

タネ銭さえあればいい。次で勝てば良いのだから。
そう考えて行動した結果で借金が膨らんだのに。
次で取り戻せるなんて保証はどこにもないのに。

ギャンブルにすがりつこうとするから、したから今、こうなっているんだという現実を見ることが出来ない。

私自身、こういうことは好きでやらせてもらっているので別に文句はありませんが。
それからのお付き合いを考えていくと頭を抱えるなぁと思うことは多いです。

こういった依存から抜け出すのはまず。
危機意識、当事者意識をしっかりと持たなければいけません。
克服するのは、どうあっても依存している本人でしかないのですから。

ギャンブル依存の判断基準

ギャンブル依存は、病気です。
病気としての基準を簡略的に書きます。
ざっくりまとめたものです。あくまでも参考としてください。

直近12ヶ月以内で以下のうち 4 つからそれ以上当てはまるものがある。

(1) ギャンブルによって興奮し、それによる掛け金の増額をした事がある
(2) ギャンブルをしないと落ち着かない、イライラする。
(3) ギャンブルを止めようとしたが、やめられない。
(4) ギャンブルの方法や、その為に使用するお金をどうやって得るか、常に考えてしまう。
(5) 嫌なことから逃げようとしてギャンブルをしてしまう。
(6) ギャンブルで負けたお金をギャンブルで取り返そうとする。
(7) ギャンブルに依存していることを隠そうとする。その為に嘘をつく。
(8) ギャンブルに関連することで友人等との関係性が壊れた。
(9) ギャンブルの負けがかさんで、友人や家族にお金を出させた。

軽度: 4、5 項目。
中等度: 6、7 項目。
重度: 8、9 項目。 ※躁病などの診断はない。

依存は、断ち切れる

依存は、断ち切れる。
それは、確かだと私は思います。

依存というものに関して、私は。

それがないと生きていけない、という思考ではなく。
それと共に生きること前提でしか考えることができない、という思考だと思っています。

一度何かに依存した後に、
自分の人生からそれが無くなることを経験していない状態、
ということです。

ギャンブルであれ何であれ、それと物理的に関わることを止めるということは難しいものですが。
人間、無くなったら無くなったでなんとかなるものです。

そういう経験を積みさえすれば依存は断ち切れます。

最近で言えば、タバコですね。やめた人はこんなことを言います。

吸いたいという気持ちはあるにはあるけれど、無いなら無いで平気。

これはタバコの無い生活を経験した結果、無くても大丈夫だと思えたから出る言葉かな、と思うのです。

一応書いておきますがドラッグはこんな気持ちで考えたらダメですよ。
やってしまった人はもう乗り切るしかありませんのでなんとか頑張りましょう。
やった事がない人はそのままやらないでください。ダメ、ゼッタイ。

参考までに、友人の話

私は過去、友人をギャンブル依存から脱却させました。

しかし私がやった内容はこの記事には書きません。
いつか忘れて書くかも知れませんが、少なくとも今回は書きません。

仮に、知り合いがそうなったからといって苦しんだ人がこのページにやってきて、
見たまんま同じようにやってもうまくいかない確率が高いからです。
相手の状態もありますし、何より自分の身を切るという行為もしました。

酷い場合は医療機関やギャンブル依存の自助グループに頼るのが間違いなく最善です。
自力でなんとかしようとしない方がいいです。

ただ、それだけ書いてハイ終わりでは申し訳ないので。書けるところは書きます。

まず最初に知っておいてほしいのは。
当たり前にパチンコや競馬をする人は判断基準のうち4つぐらいは当てはまると思います。
上記の判断基準6、7、8、9の中で複数当てはまる場合は、かなりやばいと思います。

そこまででもない場合。
個人的にできる事で、債務整理はある程度有効だと考えます。
私は友人に付き添い、一緒に弁護士事務所に行って債務整理をさせました。
サラ金からの借金が複数かつかなりの金額があったのと、それらの督促に精神的に参っていた為です。

ある程度の金銭的な縛り、
弁護士の持つ支払いに関する権利、
受任通知によるサラ金からの督促の停止。
そして弁護士に毎月いくら、何年間払えば完済できる、という安心感を得られるので債務整理は有効だと思います。

もちろん、収入の有無や安定性なども関わってきますので、それだけやっていればOKというわけでもありません。
ひとまずできることとしては言えるのはそれぐらいかと思います。

それでダメなら、個人でなんとかしようとするのは諦めるべきだと思います。

おわりに

今日は、ギャンブル依存のことを色々と書きました。

これ。
正直ものすごい難しいと思います。

家族が精神疾患になるのと一緒です。
はっきり言って、しんどい。

とにかく。

自分がギャンブル依存かな、と思う人も。
そういう疑いのある人と接する機会がある人も。

とにかく、一人で悩まない事が鉄則だと思います。

このブログのコメント欄でもいいです。
信頼できる友人、家族、なんでもいいです。
無料の相談電話でもいいから。

まずは打ち明ける勇気。
必要なのは、それかもしれません。

なにがし。