病んでる系カウンセラーのブログ

カウンセラー(アマチュア)視点で書くゆるゆる日記

心の中の「熊」の話。

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突然ですが、あなたにとって恐怖を感じるものとは何ですか?

今日は、私の心の中にいるの話を書きたいと思います。
主観的この上ないただの身の上話ですが、良かったら読んでやってください。

www.youtube.com ついでに宇多田ヒカルさんの名曲のリンクも貼っておきます。


夢には、自分の心の中が反映されるという研究があります。

www.nanigashimental.work

私は前々から、よく熊に追い詰められてメタメタにぶっ殺される夢を見ます。

で、先日気づいたのです。いつも私をボロ雑巾にするこの熊の正体に。
それを語るには、少しだけ昔話が必要です。

 

 
 

 

私は。
限界集落、真っ只中の地域で生まれ育った筋金入りの田舎育ちです。
実家の周辺の衛星写真なんて、某番組に出せるんじゃないかってくらい田舎です。

なので当然、野生動物がたくさんいます。
その中に、当然熊もいます。

全国的にやっているかはわかりませんが、 小学校低学年の頃、名札とハンカチ、ポケットティッシュを持っているかの点検がありませんでしたか?

私の住んでいた地域ではそれに加えて、熊よけの鈴の点検もありました。百均で買ってもらった馬鹿でかい鈴が当時の私の生命線でした。
シーズンになると毎日、どこどこで熊が出たと連絡が入ります。
それ次第でバラバラに帰るのではなく、みんなで一緒に帰ることになったりもします。

必ず、熊に出会ったらどういう行動をとるのか、叩き込まれます。

そんな地域です。

街中は、車通りも多いし、怪しい人物も人口に比例して増えることでしょう。
私の住んでいる地域はそれが少ない代わりに、熊と対峙する可能性が高いということです。

当然、高学年にもなれば帰りの時間は遅くなります。
人気も明かりも全くない山道を、自転車のダイナモのライトで半泣きで駆け抜けたことが何度もあります。

そうです。

もちろん、人がいたらそれはそれでえげつないぐらい怖いのですが。

当時はそれよりも、熊、熊、熊。

当時は知りませんでしたが、ある地域では熊による凄惨な事件も起こっています。
もちろん、私の住んでいる地域にはツキノワグマという小さめの熊しかいませんが、当時それを知っていたらきっと。
私は怖くて登下校なんてできなかったでしょう。それぐらい、ギリギリの精神状態でした。

エンカウント=死。
さながら戦場に向かう兵士のごとく、私も含めた子ども達は家路に着いたものです。

そんなこんなで、おそらく。

私の心の奥底に。
熊=絶望という方程式が出来上がったのだと思います。

それが、いつしか。

私が人生の中で、とりわけ大きな壁にぶつかったり、苦しい時に。
絶望の化身のごとく、熊の姿になって私を切り刻むようになったのです。

今までは、ただただ恐ろしい悪夢だとしか思っていませんでしたが。

熊と一緒に自分を悩ます原因が夢に出てきているのに気づき、悟りました。

熊は、私にとっての一つの絶望の形なのだと。


とは言え。
先日夢に出てきた熊を初めて討伐しました。三十年以上生きて、初めてです。
私自身の負けたくない気持ちが、そうさせたのかなと思います。

誰かに言えるような話でもないので、申し訳ないとは思いつつこんな所に書かせていただきました。

まだまだ、人生捨てたもんじゃない。
強く生きるぞ、私は。

なんて。

なにがし。