病んでる系カウンセラーのブログ

カウンセラー(アマチュア)視点で書くゆるゆる日記

価値観は、どんな集団に属しているかであらかた決まる。

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価値観は、人生に大きな影響を与えます。

他人を踏み潰してでも己の利益を取るか。
見えないところでもルールを守るのか。ばれなきゃ良いのか。
自分の気持ちを表現することが悪なのか。善なのか。
人は尊重するべきものか。
自分は、何かの為に犠牲になるならそれで良いのか。
親の仕事を継ぐのが定めなのか。自由に生きるべきなのか。

世の中には意見や考え方、価値判断基準に影響を与える存在が数多くあります。

考え方ひとつで生き方の方向性が変わります。

今日は、そんな話を。

この記事のターゲット

  • 価値観について知りたい

  • 自分の価値観と向き合えない

人の価値観に影響を与える準拠集団

準拠集団理論というものをご存知でしょうか。

家族、会社、地域、学校、宗教。
集団と呼ばれるものの大半にはルールがあり、それぞれ目的や価値観が違います。

ある個人がどんな集団に所属したか、またはどんな集団に憧れを抱いたかによって人の価値判断規準は影響され、変わる。

ざっくり書くとこれが準拠集団理論です。

価値規準は、つくられるもの

よくよく考えれば、こういう経験がある人も多いんじゃないかなと思います。
例えば、分かりやすいのが転職です。

以前の会社は労働組合が頑張っていたのに、次の会社は全然仕事していない。
以前の会社ならこれぐらい給料をもらえたのに。
資格に対しての手当てが足りない、少ない。
労働者に対しての目線が冷たい、もっと大事にしてほしい。
前の会社に比べて時間にルーズだ。パワハラが。

などなど。

もともと勤めていた会社の価値規準が、消えない。

より良い条件の会社への転職ならそれに対しての不満も当然減るでしょうし、逆ならこうなります。
所属していた会社によって、会社という組織に対して求める価値基準が形成されたわけです。

これは、漠然と多くの人がなんとなく肌で理解しているんじゃないかなと思います。

前はこうだった、今はどうだ。
この感覚の根本にあるのが、準拠集団です。

これは、憧れも含みます。
以前テレビで見ましたが、宝塚歌劇団なんて良い例かなと思います。

宝塚歌劇団に憧れ、様々なスクールで己を磨く子どもたちがいますが。
憧れを抱いている時点で、その集団の考え方に則った価値規準を獲得している人もいるわけです。
その価値規準自体が、集団の一つの売りになっているものもあると私は思います。

価値観を変えるなら、集団を変えろ

自分の価値観とうまく向き合えないならば。

我慢してその価値観に慣れる努力をするか。
その価値観が尊重される集団に属するか。

という対処方法が挙げられます。

状況によりけりですし、どんな価値規準かにもよるのですが。
やり方はそれなりにあると思います。

今は、個人の思いを吐き出せる場として、SNSだってあります。
自分と同じ価値観がある人は、見つけやすい時代と言えるでしょう。
むしろ、同じ価値基準を持つであろう集団に関われるからこそ、SNSという存在がここまで広まったんじゃないかとすら思えます。

準拠集団という考え方がある時点で。

無理矢理に価値観を変えようとしても、自分の力だけでは難しいということを理解してください。
人の価値観は、簡単には変わりませんが、絶対に変わらないものでもないのです。

集団によって苦しむなら、集団を変えればいいと私は思います。
ひとりで立ち向かえないなら、仲間を探しましょう。

それが。
己の中に 根付いた価値観との付き合い方なのかなと私は思います。

おわりに

価値観というものは。
みんな知っているけれど、よく知らないものだったり。
なんだかんだ人の感性や感覚の大半に影響を与えたり。

ものすごい力を持っているにも関わらず、当たり前にそこにありすぎて目を向けないものだと私は思っています。

なので価値観と向き合うことは実はものすごい大事です。

自分はこうだから。こうとしか思えないから。
これこそが価値観が言わせている言葉に他ならないのですが、それによって苦しむなら。
己の価値観と向き合い、手を取り合ってどうするかを考えることも間違いではないんじゃないかなと思います。

なにがし。