人は、他人に対して厳しくなるのは簡単だと思いました。
厳しい言葉や態度を浴びせられたり、追い詰められたり、罵倒されたり。
その人のせいで自分が不利益を被ったり。
そんなよくあることで。
自分がこうされたんだから他人にしたっていい。
自分だけが我慢するのはおかしい。
そんな気持ちになります。
結果。
他人に対して攻撃的になるというのは、はっきり書いてしまうと当たり前です。
人間は基本的に、不公平が嫌いなのですから。
最後通牒ゲーム、という実験の結果もそう示しています。
最後通牒ゲームの話
最後通牒ゲームとは。
例えば二人の人間がいて、1万円のお金を渡されたとします。
一人が分け前を決め、もう一人がその分け前に納得すれば二人ともお金がもらえ、納得しなければ二人とももらえない。
という条件で行われる実験です。
例えば分け前を決める人が、5千円ずつ分け合おうと提案した場合には、100%お金を受け取ったそうです。
分け前を提示された側全員が納得したんです。
ところが、分け前を決める人が自分に8千円、もう一人に2千円という配分を提示した時。
実験を行なった半数の人が、納得せずにお金を受け取らなかったと言う結果になったそうです。
つまり、分け前を提示された側が納得しなかったんです。
冷静に考えれば2千円であっても、タダでもらえるならばもらっても良さそうですよね。
しかし断った。自分の利益を捨ててでも他人に利益を渡したくなかったのです。
ちなみに、人種によって結果が異なるそうなので、日本人に当てはまるかは分かりません。 なかなかに意地の悪い実験ですが、ある意味人の本性みたいなものを浮き彫りにした実験だなぁと私は思います。
まとめ
そんなこんなで。
この実験うんぬんだけではなく、私の経験と肌感によって。
人は、不公平にさらされた場合はそれなりにぶっ飛ぶ。
ということを感じるのです。
あとは、偏見も増し増しで書くと。
田舎って、なかば地域の人の結びつきが深いが故に、
こういう不公平感を感じる人がすごい多い気がします。
他人の職場も分かれば、収入もある程度分かる。
他人の生活が見えすぎる。
つまり、ギスギスしているんですよ。
これは小さな会社でも言えることだと思います。
劣悪な働き方を安月給で強いられれば、左うちわの上層部なんて憎しみの対象にしかならない。
まともな指示も出さない。言われても聞かない。代わりもいない。 注意もしない。
それが絡みあってまとわりついて、がんじがらめ。
そんな私の周囲。
幸い、自分自身にそういったことはまだあまり無いですが。
いろんな話を聴かせてもらう度に、明日を生きる活力も何も無い、醜い足の引っ張り合いにしか見えない、なんて思ってしまいます。
優秀な人材がいないとは言いませんが。
優秀な人材ほど、地方の環境は間違いなく耐え難い。
近い将来、多くの地方自治体が合併して消えていくと言われていますが。
この生産性の低さを考えれば、ぶっちゃけ納得です。異論はありません。
冒頭に書いたように。
人は人に厳しくなるのは簡単で、優しくなることは難しい。
悲しいかな、三十代で。
こんなに未来を憂うとは思わなかった。
逆に、そういうものに依存しない生き方を追求したい意欲は増していくからいいのだけれど。
なんて。
なにがし。