今日は、久しぶりに心理学的なお話を少々。
ゲインロス効果についてのお話です。
真面目に生きている人は、結構多いと思うんです。
社会人的、とでもいいますか。
基本的に敬語で、強い言葉をあまり使わず。
基本的に人を思いやれるような生き方をされている方。
理不尽な言葉を使われても、我慢してその場を収めようとする、そんな生き様を真面目とするならば。
ゲインロス効果がさらに理不尽に突き落とすのです。
結論
真面目に生きることは、まずもって損である場合が多い。
それが嫌なら、 ちょいワルぐらいで生きるか、ミスをしない完璧人間であるか。
どちらかの生き方をするしかない。
ゲインロス効果とは
ゲインは利益、ロスは損失という意味です。
それらを合わせてゲインロス。
人は、良い評価を持っている人の嫌な一面を見てしまうと評価がガクッと落ち、
悪い評価を抱いている人のちょっとした親切に高評価をつける。
そんな意味合いです。
簡単に書いてしまうと、
良い印象の人はイメージダウンしやすく、悪い印象の人はイメージアップしやすいということです。
昔のドラマによくあった、不良が子犬を助けるシーンみたいなものですね。
それまでどんなに悪い事をしていようと、雨の中の子犬に手を差し伸べるだけで。
ものすごい心優しい人の感じを出す、アレです。
逆に、優等生キャラが悪い事をしているとものすごい悪者に見えるのも、ゲインロス効果によるものです。
真面目に生きる、ということ
これまでも、このブログで何度か書きました。
悲しいことに、正直に生きることや真面目に生きることは、損をする確率が高い。
そういう道を選ぶことは尊敬に値するが、選ぶならある程度の覚悟を持って選ぶべきだ。
そんな事を書いてきたかと思います。
今回も、似たようなもので。
心理学的な観点から、これらの主張を裏付けるような話です。
どれだけ真面目に、誠実に生きていても。
ほんのちょっとのミスで必要以上に悪者にされる。
それが、真面目に生きる者の定めと言っていいでしょう。
真面目に、誠実に。
一見、隙がないように見えて、実はリスクは低くありません。
心の底から誠実かつ真面目にならなければ、ほんの少しの失敗で他人からの評価はがっくり落ちます。
ちょいワルな生き方
私は、そんな事を知ってからというもの。
定期的にちょいワルな行動をします。
たまに毒を吐いてみたり。
ちょっと愚痴ってみたり。
昔やらかした悪い行いをカミングアウトしてみたり。
必要以上に持ち上げられないように、己を誇張しないように、着飾らないように。
これはこれで勇気がいるものですが、「あいつは真面目な人間ではないな」と思ってもらえればそれでOKだと思っています。
フランクな人間だと思ってくれていた方が、何かと便利なことが多い気がします。
常にちゃんとした人間を気取る必要がないので心の余裕が生まれます。
もちろん、やりすぎは禁物ですが。
まとめ
今回はまず、ゲインロス効果について説明しました。
ゲインロス効果=良い印象の人はイメージダウンしやすく、悪い印象の人はイメージアップしやすい
そして、だからこそ。
真面目に生きていて、他人からのイメージが悪くない人はちょっとしたことで評価が落ちる。
なので、
真面目に生きるならちょっとのミスで損をする覚悟をすべき。
嫌なら、
ちょっと悪い人ぶるぐらいがちょうどいい。
ということでした。
おわりに
己の信念を持って、生き方を決めるのは格好いいと私は思います。
しかし。
自分の生き方を変える、ということは。
周りに合わせて自分をアップグレードすると考えることもできます。
結局、最後に笑えればそれでいいんじゃないかと。
私はそんな風に思います。
なにがし。