「宇宙兄弟」という漫画を読んだことがあるでしょうか?
私はこの漫画、大好きです。
その中で、今日はどうしても紹介したいエピソードを一つ、紹介したいと思います。
主人公の兄弟に英語を教え、宇宙を目指す上での目標を作った、
シャロンおばさんの「やさしい嘘」の話です。
子ども時代の主人公ムッタはある日、シャロンおばさんに問いかけます。
「僕はいざという時、役にもたたないダメ人間です……って英語でなんて言うの?」
困った時の言い訳をするための言葉を教えてほしい、と。
いい言葉があるわ、とシャロンおばさんはこう、答えます。
「It's a piece of cake」
直訳すると、「一片のケーキ」。
本当の意味は、教えませんでした。
大人になって、ムッタはこの言葉の意味を知ります。
この言葉の意味は、
「楽勝だよ!」
困った時に、後ろ向きな言葉でごまかすのではなく、
楽勝だ、と自信を持って言いなさい、というメッセージです。
何ともまぁ、小粋なエピソードで、私はこのシーンがとても好きです。
人間、困ったときは、言い訳の一つもしたくなります。
心を守るために、わざと自分で自分を卑下して、 他者に責められないように身を守ろうとします。
そんな時。
楽勝だぜ!と言うことは、とても勇気がいることです。誰でもできることではありません。
失敗も多いかもしれない、無謀と言われるかもしれない。
しかし、そう言える人こそ、本当の意味で誰かに愛されたりします。
簡単ではありませんが。
そう言える人間に、私もなりたいなぁ、なんて思います。
なにがし。