命を大切なもの。
これは昔から私たちの心に植え付けられてきた価値観です。
しかしだからといって、命以上に大切なものはないかと言われるとそうでないのが現実です。
命の価値観に絶対的な基準は存在しない。
当たり前の話ですが、一丁380gの豆腐と命の重さを天秤にかけてどっちが重いだの軽いだの、という比較はできないということです。
これは単純に重量に置き換えた話ですが、概念としてどちらが大切か?という問いもほとんど似たようなものです。
自分と他人の命の大切さを比較して、
他人を選ぶ人もいるでしょう。
お金と命を比較して、
お金を選ぶ人もいるでしょう。
言ってみれば命がどれくらい大切かっていうのは、人それぞれであり、またそのタイミングや状況によっても揺れ動くモノでしょう。
事実として、命を軽んじる行為はいくらでも世の中にありますから。
だから個人の裁量がすべて、ということになります。
この世界をひとつの箱として、
ひっくり返したり、下から覗いたり、振って振って中身を出したとしても、どこまでいったって何をしたって「弱肉強食」しか出てこない。
それが私の世界の見え方です。
私も紛れもない弱者ですから。
なんとか生きていきたいなと、そう思います。
なんて。