結構前にですね。
この世はパイの奪い合いである。といったような記事を書いたことがあります。
ほんとね。
どこまで行ってもこれなんですよ。
で。
蠱毒(こどく)ってご存知でしょうか?
よく漫画で出てくるんですけどね。
つぼの中に毒虫をたんまり入れて、生き残った一匹を呪術に使う、みたいなやつなんですけど。
世界ってこういう感じだよな、とか思うんです。
物騒ですけど。
だって人間の欲って、
終わりがないじゃないですか。
今あるすべてのサービスって、
それまでのいろんなものを積み上げてきたものです。
例えば、わかりやすいもので言うと漫画もそうですよね。
過去の作家たちが書いてきたものを参考に、
どんどん進化していって。
昔に比べれば、今の漫画の絵ってめちゃくちゃ綺麗じゃないですか。
これがまた10年後、100年後となれば。
今とは比べ物にならないような漫画になっていると思うのです。
蠱毒と一緒、みたいなもんですよ。
一歩先、二歩先。
追い越し、追い越され。
競い合って。
そんで。
誰かが勝って、誰かが負けるのです。
実にシンプルな世の中ですね。
なんていうか。
せっかくなのでこういうところを楽しんで生きていきたいな、なんて思う今日この頃です。
なんて。
★★ 今日の青空文庫
ひとりの少女が、緋のマントをメロスに捧げた。メロスは、まごついた。佳き友は、気をきかせて教えてやった。 「メロス、君は、まっぱだかじゃないか。早くそのマントを着るがいい。この可愛い娘さんは、メロスの裸体を、皆に見られるのが、たまらなく口惜しいのだ。」
勇者は、ひどく赤面した。
太宰治 走れメロスより
★★