「皆さんの周りに、話を捻じ曲げる人はいますか?」。
結構よくいるタイプだと思います。ていうか必ずいたりします。
あぁここは平和だ。
そう思ってもなんだかんだひょっこりいる。一人はいる。
大体が、あんまり人からよく思われていない場合が多いでしょう。
自分がそうだなぁ、と思う方は気にしてみてもいいかも知れません。
私もたまに言ってしまうので、注意しています。
今日はそんな話を書いてみたいと思います。
この記事を読むと。
相手の話を遮ってしまう癖について、理解が深まるかと思います。
この記事のターゲット
- 話を捻じ曲げる人が身近にいて困っている方、どう対処すれば良いか知りたい方
- 自分がそうだなと感じていて、これを直したい方、そして悩んでいる方
3分で読めます。
こんな人、いませんか?
相手の話をさえぎって、 「私なんかこの前さぁ…」と話し始める人。
これ、自分が言われた経験があると分かると思いますが、
はっきり言っていい気はしないものです。
特に悩みを相談している時。
自分が悩みを打ち明けていると、「でも、私なんかこの前さぁ…」と始まる。
一撃であぁ、この人に相談するべきじゃないな、と思う場合もあるかと思います。
この言葉や言い回しは、相手に対する考え方を強く表す力を持っている。
そんな風に私は思うのです。
なぜ嫌がられるのか
まず、言われる側の気持ちから考えてみます。
なぜこの言葉を不快と受け取るのか、ということです。
前提として人は基本的に自分のことを語りたいものです。
これは性格や人格どうの、という話ではありません。
単純に、自分の気持ちを相手にちゃんと伝えないと不利益を被ることを知っているからです。
そして、自分の思いを他人に伝え、それを共感してもらうことの喜びを知っているからです。
従って当然ながら。
その行為を遮られること、つまり自分が話していることを遮られるのはいい気はしません、という理屈になります。
それに加えて、遮った会話に自分語りを被せようものなら、火に油を注ぐようなものなのでさらに不快に感じるでしょう。
自分が食べる予定の高級プリンを盗まれて、あまつさえ目の前で美味しそうに頬張られるようなものです。
だからこそ、この言葉はコミュニケーションにおいて。
かなりのイメージダウンにつながりかねない。そんなことが容易に想像できるのではないでしょうか。
話を捻じ曲げたい人のメンタルとは
次は、なぜ人の話を捻じ曲げてまで自分の気持ちを言いたいのかということについて考えてみます。
これにはいくつかのパターンがあります。
今回はふたつ、例を挙げてみます。
簡単に書くと、悪意があるパターンと、無いパターンです。
優位に立ちたいという意思があるタイプ
まずはこれです。
相手の話より自分の話が優先なわけですから、相手より自分の方が優位だと思っている、もしくは優位に立ちたいという願望が見えますね。
どこか明確な、敵対意識みたいなものを感じさせます。
言葉の中身どうこうではなく、もっと深いところで。
相手に対しての敬意も、感じ取ることができません。
単純に我慢できない、しないタイプ
もうひとつはこれです。
優位に立ちたい場合と違い、そこに執着や敵対意識、悪意の無いパターンです。
反射的に、こう思った、だから言った。それだけです。
お互いの意思を言い合える間柄だからこそ。
今言ってもいいよね。もちろん聞いてくれるよね。当たり前だよね。
そんなことを思う人も当然いると思いますし、それで上手に成り立つ関係性もあります。
もしこういうタイプの人に不満があるならば、お互いの距離感がかみ合っていないのが問題になると思います。
ちなみに、初対面などお互いよく知らない場面でもこういう行動になりがちです。
対処法
ここから対処法に入っていきます。
自分が言ってしまう場合と、相手に言われてイライラする場合。
それぞれについて書いていきます。
自分が言ってしまう場合
結論から書きます。
相手の話を聴く。これだけです。
ここさえ丁寧に実践していけば大丈夫です。
具体的には、会話のキャッチボールの練習、意識をすると良いかなと思います。
これ。
一回ぐらいは聞いたことがあるんじゃないかな、と思うのですが。
会話のキャッチボールって何?という方もいるかなぁと思うんです。
一対一のキャッチボールは、基本的に一個のボールで行いますよね。
それを意識しなさい、と言うことです。
相手が投げてきた一個のボールを受け取って、自分の思いを乗せて返すんです。
ポイントは、ボールは一個だと言うこと。
話を捻じ曲げると言うことは、
相手が投げてきたボールを無視して、自分の気持ちだけびっしりと書かれたボールを相手の胸元にぶん投げるようなもの。
それがいけないんだ、ということに気付ければ克服できるんじゃ無いかなと思います。
つい話を遮ってしまったら、
無理やりにでも相手の話に戻してあげましょう。
食べかけの高級プリンでも、返さないよりは全然マシです。
相手に言われてイライラする場合
これは、難しいです。
相手との関係性もありますしね。
行動パターンの例を三つ挙げてみましょう。
注意する
私はこう言いたいんだ、今は聞いてほしいんだ。
そう真っ直ぐに伝える、注意するという行動です。
もしくは、あえて何も言わずに同じようにやり返すのも良いかもしれません。
勇気がいりますが、上手に伝えれば悪意のない相手には効果的かなと思います。
ただ、自分より優位に立とうとしている相手には、効果はマチマチです。
言い方や相手によっては、自分だって今言いたいことを言っているじゃん、なんてマイナスに捉えられる危険もあります。
その後の関係性に大きく影響を与える、強い選択ですね。
割り切る
この人はこう言う人だと割り切る。
我慢するのではなく、割り切ると言う行動です。
黙って距離を取る、というのもひとつの手段ですね。
コミュニケーションを深める
逆にコミュニケーションを深める、という行動もあります。
相手が話を遮るのに、優位に立ちたいとか敵対心が影響しているのなら仲良くなればいいんです。
反射的に言ってしまう人は、コミュニケーションに対して余裕がない場合もあります。
この人は話をちゃんと聞いてくれるんだ、という安心感が伝わり、敵対心が薄れれば良い方向に向かうかと思います。
会話のキャッチボールをちゃんとすることで相手も成長します。
この方法は、一番お互いの成長につながる可能性が高いですね。
簡単に指摘することも離れることもできない関係性には、こんな方法が良いと思います。リスクも小さいです。
もちろん、苦労だけはしますが。
「それで?」攻撃
過去に一度だけ、話を遮る相手をギャフンと言わせたエピソードを
聞いたことがあります。それをちょっと紹介します。
「それで?」攻撃です。
相手の話し始めたエピソードに対して、
それが枯れ果てるまで真顔で「それで?」と返答し続けたそうです。
無慈悲なまでの「それで?」攻撃は、相手の話したい欲求を鎮め、後悔まで植え付けます。
ちょっとかわいそうな気もしますが、
あまりにしつこい人にはこれでお灸をすえるという手もあります。
おわりに
言葉は、凶器と変わりません。時に無意識に、誰かを傷つけます。
逆もまた然りで、人を救うこともできます。
簡単なようで、言葉は本当に難しい。
会話のキャッチボールだって、会話はみんなできるけど練習をした経験のある人は多くないと思います。
会話や対話の重要性を考えたら、学校の基礎教育である国語数学理科社会に入れてもいいんじゃないかなと私は思います。
少しでも何かの足しになっていただけたらなぁと、思うと同時に。
自分の心の戒めに。
なんて。
なにがし。