さて、クリスマスイブです。
今日は少しですね。
久々に泣きそうになった話をします。
私のような、
涙の枯れ果てた人間の涙腺を奮い立たせるのはいつも。
無垢な子どもの思いだったりします。
触れ合うのは得意ではないんですが。
なんか子どもの泣き顔とか、そういうのだけは弱くて。
昔「仁」というテレビドラマで子役の演技に泣かされてから、
もうダメなんですよね。
今日は、そんな話。
あれは少し前のことです。
地元のイオンにですね、
少し前から小さなクリスマスツリーが並んでいたんです。
で。
そのクリスマスツリーには、
地元の保育園などから集めたのであろう、
子どもたちの願い事が書いたカードがぎっしりかかっているんですね。
通路のど真ん中にあるので。
私も何気なく見てたんです。
ニンテンドースイッチがほしい。
ポケモンのカードがほしい。
ゲームがほしい。
あれが欲しい、これが欲しいと。
子どもたちらしい、サンタさんへのお願い事。
微笑ましいなぁと思って、歩きながら横目でチラチラ見てたんです。
その中で。
一枚のカードが私の目に留まりました。
なんで目についたかって言われると、
特に理由はなくて。
なんか気になってしまったんですよね。
そのカードには、
「はやくころながおわってほしい」
……と、子どもらしい字で書かれていました。
カード提供 〇〇保育園、なんてツリーには書かれています。
ということは、きっとお友達と一緒に書いたのでしょう。
みんな、思い思いのおもちゃやゲームが欲しいと書いているのに。
その子は。
コロナの終息をひとり、願っていたのです。
そうだよなぁ。
おもちゃやゲームはいつか買ってもらえればいいんです。
きっと、その子にとっては。
それ以上に、友達と過ごす時間が欲しかったんだろう。
私はそう思いました。
クラスターや何やらで。
地元の保育園や小学校は時々、閉鎖されているようです。
大人の一年と、子どもの一年はまるで違います。
そのたった一度の機会を、
子どもたちは我慢しながら過ごしているのかと思うと。
なんだかいたたまれない気持ちになります。
今日は、クリスマスイブ。
どうか、一人でも多くの子どもに。
我慢しただけの笑顔が訪れることを。