私の知り合いがこんなことをよく言います。
「自分って、何も持っていないなぁ」と。
私も、それなりに同じことを思うクチです。
虚しいなぁ、自分を自分たらしめるものってなんなんだ、なんて考え出してへこみます。
人一倍頑張ってきたことは、あるはず。
けれど、それを証明する手段が見つからない。
例えば、面接みたいに自分に興味を持ってくれるような人が身近にいて、
こんこんと話す時間や機会があれば伝えることはできるかもしれないけれど。
そんなことはなかなかない。
興味がない人には、伝え方どうこうの前に、伝える理由そのものがない。
だから、人から見た私の存在価値なんて、「私という人間」以外にはないんだろうなぁ。
なんて思ってしまうのです。
しかし、何事にも捉え方というものがあります。
ものすごいありきたりかもしれませんが、
何も持っていないということは失うものもまた少ないということです。
これこそが、「自分は何も持っていないと嘆く人種の最強の武器」だと私は思います。
例えば、子どもが生まれたばかりの人は、将来の夢に向かって冒険することは簡単ではありません。
例えば、ホワイト企業で高待遇、なんて会社に雇われれば、転職も簡単な選択ではなくなります。
持っていないなら持っていないなりの、見方や捉え方が何かしらあるはずです。
楽になる捉え方を探そうとするか、現状をただ嘆くかを選ぶのは自分自身でしかありません。
私は、負け犬と言われてもいいし逃げたと言われてもいい。
ただ自分自身が納得できる道を進みたいです。
この、何もない自分とともに。
なんて。
今日は、そんなことを思った日でした。
なにがし。