人は、忘れる生き物です。
しかし。
忘れないことも世の中にはいくつもあって。
その線引きは実に曖昧なものでもあるわけです。
ものすごく印象に残っていることとか、
痛い思いをしたこととか、
つらかったこととか。
覚えておきたい、肝心なことはすぐ忘れるくせに。
忘れたいことは忘れられなかったり、
ものすごくどうでもいいことを忘れなかったりするわけです。
記憶って、よくわからないですよね。
なんと言いますか。
そんなふうに。
人も人生も、よくわからなくて曖昧で、
そして、ままならないものであると。
要するにそんなことが書きたいわけです。
世界って、
誰かから見たらAで、
他の誰かから見たらBとか、Cとか。
1とか2とか。
そんなもんなんでしょう。
つまり。
一つなんだけど、一つじゃない。
とかね。
そんなふうに思っているんです。
私は。
なんて。