グラスの水に、ティースプーン一杯の塩を入れて。
この水はどんな味?と聞かれた時、あなたは何と答えるでしょうか。
多くの人は。
しょっぱい、と答えると思います。
しかし。
本当にしょっぱいのでしょうか。
私は実際に飲んてみたことがあります。
確かにしょっぱくて、マズいです。
でも同時に。
意外と飲めなくもない、とも思いました。
考えてみれば。
味噌汁も、ラーメンのスープも、これよりずっとしょっぱいものは沢山あります。
出汁の味を想像すればそんなでもないと、感じました。
水に塩=しょっぱい、マズい
これは確かに事実ではあるのですが。
どのぐらいしょっぱいのか。どのぐらいマズいのか。
その程度や感じ方は人それぞれで。
たとえ自分の感覚だとしても飲んでみるまでは分からなかったりします。
これが。
いわゆる経験、体験で。
想像や想定の範囲とは、全くの別物じゃないかなぁと思います。
思えば子どもの頃は。
どんな結果になるか分からなくても、ある程度そうかもしれないと分かっていても。
実際にやってみよう、見てみようという好奇心があったように思います。
それによって学んだことはたくさんあったはずです。
大人になっても。
知らないこと、想像や想定の範囲のものはきっとたくさんあるし、初めて見るものもあったりするはずです。
でも。
だいたいこんなものでしょうと、経験すること、体験することをしなくなりがちで。
少なくとも自分はそうならないようにしたいなぁと思うのです。
実際やったからどうだ、という話ではないのですが。
私の尊敬する人は何歳になってもそういうことを進んでやってみる人で。
その度に人間味が増していくというか、厚みのある存在になっていくなぁと感じます。
想像と、経験したことの間には、明確な差があります。
そして経験の数は、人間としての厚みになるのは間違いないと思います。
是非とも。
私もそうありたい、なんて。
自戒をこめて。
なにがし。