私の知り合いに、絶対に変わろうとしない人がいます。
それは芯を持った人とも言えるし、
時として融通が効かない、ということにもなり得る。
私としてはどちらが正解とか、
そんなことには興味がありません。
ここにあるのは、
変わろうとしないがゆえにある苦しみとか。
変わらないがゆえにある苦しみとか。
変わらないから得られる幸せとか。
変わらなかったからこそ得た、栄光とか。
そういうものだけです。
……なんていうんでしょ。
人間の在り方、なんて表現では、
いささか軽い。
人の世のいろいろなものが詰まっているんじゃないかな、と。
そんな風に思うわけです。
私がなぜこれを書きたかったのは、
それなりに思うところがあるからで。
しかしその思いの切っ先に一体何があるか、
私は分からなかったりします。
……目の前のことを、淡々とこなすのみ。
それが私にできること。
なんて。