事実は小説より奇なり。
運命の悪戯。
世の中時として、想像もつかないことが起きる、という言葉です。
私の知り合いはですね。
お世話になった親族と、
高校からの親友を、
先日、同時に失いました。
遠方に住む親族の葬儀のため、
親友の葬儀は泣く泣く諦めました。
なにも関係のない2人が、
なんの因果か、その間にいる1人とのつながりを握りしめて、
同じタイミングで、その生涯を終えたのです。
どんなに努力をしようとも。
なにをどうしたって。
人の体はこの世に、ひとつ。
葬儀の日程は大して変わらないため、
どちらかには、参列できないのです。
もちろん、葬儀に行く、行かないでなにが変わるわけでもないのですが、
その心中は察することはできないと、感じます。
やはり人生はままならんなぁ、と。
思った次第です。
そして同時に。
本当に、人っていつ旅立ってしまうかわからないことを、
強く実感しました。
いつもの朝。
「いってらっしゃい」
「いってきます」
こんな何気ない言葉が、
最後になってしまうかもしれない。
私たちは、
それをちゃんとわかっている必要がある。
そんなふうに、強く実感しました。