人に看取られる、という言葉があります。
最期の瞬間に、誰かに寄り添ってもらうこと。
そのときにどんな気持ちなのか、私にはわかりません。
きっと今生きている誰もが、
知り得ないことでしょう。
わからないのですが、
私は思うのです。
きっと。
今際の際は、一人ぼっちなのだろう、と。
だからせめて。
私は少なくとも、自分の心の中に。
誰かとの思い出があるように、生きていきたいと思うのです。
どうしても、
自分の思うようになって欲しいことはいくらでもあって。
だけどそれを他人に求めすぎれば、
他人は心の距離を置きます。
そうなれば。
思い出どころの話ではありません。
だから。
日頃から、意識的に。
人に優しくしたいと考えます。
私は何も、持っていないから。
なんて。