今日は、他人の感情に振り回されない人間になりましょう。ということをテーマに書きたいと思います。
他人がどう思うか。
それによって行動を変える人は少なくありません。
これをやったらあの人は、不快に思うだろうなぁと。
しかし変な話。
他人の感情に振り回されるほど損をするという話も中々ないよ。という考え方もあって。
一見、他人を気にかけて行動をするということはとても良いとされているけれど。
それが人の心にどう響くかは別の話。
そんなことを書いていこうかなと思います。
自罰の教え
他人がどう思うか考えなさい。
子どもの頃から口を酸っぱくして教えられてきましたね。
こんなことも書きました。
私たちは。
人の痛みを考えなくてはならなかった。
そして。
「他人のせいにするな」
「自分にも出来ることがあったのではないか」
他人の責任にせずに、自分を責めて生きてこなければならなかった。
もちろん全員が全員でないけれど、こんな自罰の教えを信じて生きてきた人は、きっといます。
世の中の真実とは
じゃあ、辺りを見回してみましょう。
何かあれば大声でひたすらに叱責する人間。
責任逃れのためにうまく言いくるめようとする人間。
自分にも責任の一端があるはずなのに、他人にばかり押し付ける人間。
必ずと言っていいほどこんな人たちが身近にいるはずです。
そして、それ以外の人間は。
頑なに教えを守り、苦しみながら生きている。
のさばっているのは、教えを守っていない人間のはずなのに。
こんなのは、おかしい。
私はそう思っていた時期もあったけれど。
最近はその教え自体と、それに気付けていなかった自分がおかしかったんだ、と考えています。
他ならぬ、私たちに自罰の思考を押し付けた人たちが。
他人に責任を押し付けて好き勝手やってるじゃないか。
だから私は思うのです。
世の中の真実は、私たちが植え付けられた清廉な教えの中にはない。
自罰の思考に囚われた人は、悩み苦しみ、自分の命を顧みないで生きる。
極論、それに押しつぶされて自らの命すら断つ。
だから、気づくしかないんです。
他人の感情に振り回されることは、よくない。
行き過ぎた自罰の思考は、別に美しいものじゃない。
自分を大切に出来ないことは、いけないことなんだと。
好き勝手に生きれば良いわけではない
だからと言って。
じゃあ他人のことは気にせずに生きていけば良いのか？と言われればそれは違います。
何事にも塩梅があります。
どの程度、何をするか。
極論として、
他人に振り回されない考え方では何も気にする必要はないという考え方もあるけれど。
それが出来るのはその覚悟を持った人だけです。
他人の気持ちに振り回されない、考えないと言うならば。
自分の気持ちは分かってほしいなんて甘い気持ちは通用しません。
他人にやったら自分に返ってきます。
そう考えると堂々巡りになります。
しかし、全てが全てそうではありません。そこが塩梅です。
ある程度ですが人は人が自由に振る舞うことに対して寛容です。
そこの見極めを経験して理解していくのはどうか、という話ですね。
伝わる気持ちの割合は、相手次第
自分が100%の思いやりを相手に向けても、それがどの程度伝わるかは分かりません。
思いっきり相手の気持ちを気遣った行動を取ったとして。
それが100%の思いやりと捉えれば相手は、感謝してくれるでしょう。
50%ならそれなりです。
30%ぐらいかな、と相手が取れば大して感謝もされません。
逆にうざい、みたいなマイナスの捉え方もあり得る。
だから。
人の精一杯の行動はそんな程度のことでしかない、ということです。
全ては相手がどう受け取るかにかかっています。
必要以上に自分を追い詰めることはない、そう私は思います。
おわりに
こんな考え方があります。
それは。
私たちは、自分が被害者だと認めるということには抵抗がある。
しかし、それと比較して自分を加害者にしてしまうことには抵抗が少ない。
というものです。あくまでも一般的な生活、人とのコミュニケーションにおいてですが。
他人を責めて自分が救われることよりも、自分を責めて他人が救われる方が良い。
そう行動した方が良いと直感で感じてしまう、心の中は何であれ。
その良し悪しを決めるのは間違いなくそれぞれの心次第です。
心の呪縛みたいなものは、誰しもある。
それを解くのは誰かの言葉か、自分で気づくしかない、そんな風に思います。
自分は、被害者だ。そんな風に自分を許してもいいんじゃないかな。
自戒も込めて。
なんて。
なにがし。
