これだけ聞くと、ちょっと胡散臭いような気がします。
昨日の晩御飯すら覚えていないのに、限界がないなんて嘘だ、と私は思いました。
しかし記憶にも色々と種類があって。
忘れてしまうものと忘れないものがあるわけです。
今日は記憶について。
できるだけ分かりやすく語っていきたいと思います。
自分は人より物覚えが悪い、
そう感じる人に。
記憶のメカニズム
記憶は、三段階のステップを経て頭の中に定着すると言われています。
①覚える
まずはその物事を認識すると言うことです。
りんごというものを見て、これはりんごというものだと認識することですね。
②保持する
認識したら、多少の時間は忘れません。
頭の中にその記憶を貯蔵します。
③思い出す
②で貯蔵した情報を後で頭の中から引っ張り出します。
記憶の種類
例えば。
知らない人から電話がかかってきて、一言二言簡単な受け答えをしたとします。
電話が切れて30分後に、その人の声を覚えているでしょうか?
話し方の癖などを除けば、大体の人は覚えていません。
耳から入っただけの情報は、数秒程度で忘れると言われ、感覚記憶と呼ばれています。
これが例えば、二時間も三時間も長話をした相手ならば。
数分後ぐらいなら電話の声を覚えている人も増えてくるでしょう。
これが短期記憶と言われるものです。
そして、その人と毎日電話で話すようになると。
いつどのタイミングだとしてもその声の主を認識することができるようになります。
ざっくり書くと、これが長期記憶です。
もちろん。
話し方や抑揚、イントネーションなど電話といっても相手から受け取る情報はたくさんあるので、あくまでこんなイメージと捉えてもらえれば嬉しいです。
長期記憶には限界はない
長期記憶には限界がないと言われています。
日本の首都は?と聞かれれば東京と答えられる人は多いと思います。
知識も当然記憶です。
人の名前も、自分と関わりのある人ならば長期記憶の領域に保存されればそうそう忘れません。
日頃接する人がどれだけ多いといっても、毎日顔を合わせる人の名前を忘れたりはしませんよね。
長期記憶に保存された人の名前は、スッと出てきます。
知らない人の顔写真と名前を十人分覚えるのはとても大変ですが、毎日接している十人はそうそう忘れないのはこういう違いがあるからです。
こういうところをしっかりと認識できると、長期記憶に限界はないという情報もなんとなく理解できるようになるのかなぁと思います。
当たり前のことも、ちゃんと知ると面白い
こういう事を書いていくと、私自身も色々と思うところがあります。
自分は、物覚えが悪くて。
なんて思っている人も良く良く考えて欲しいです。
家の中の間取り。
家から会社や学校までの道のり。
好きな人や趣味のこと。
あの歌の歌詞や、メロディ。
携帯電話の番号。住所。地名。
あの人はこうだから、こうしなきゃとか。
あの上司は怒らせると怖いとか。
実はあの人はこういう人だとか。
こういう時はこうして。ああいう時はああして。
細かいことも含めればいっぱいあるはずです。
意識していないだけで、ちゃんと記憶している事は意外とあるんです。
大事なのは、まず知ること。
そこから色んなことを学んでいけばいいだけです。
おわりに
私自身も。
大して頭は良くないし、記憶にも自信はありません。
しかし。
メカニズムを理解することで立ち向かえる部分がどこかにあったりします。
今回の記事で言えば、
記憶に自信がないならば、
無限の容量を持つ長期記憶にいかに保存するか、その方法を探る。
もしくは、短期記憶の能力を伸ばす。
などが挙がるかと思います。
情報はたくさん溢れているので、あとは行動するのみです。 淡々と。
なにがし。