家族や友人がプロカウンセラーの人もしくは、資格を持っている人に。
そんな、日常的にカウンセラーの資格を持ってる人と接している人に向けて書きます。
カウンセラーの資格を持っているというだけで。
いつでもどこでも上手に人と接して、優しくて、
みたいな印象を持たれたりします。
実際、私がそうだったりします。
なので、人付き合いの中でつい感情的になってしまったりすると。
えぇ、資格持ってるのに...と。
ちょっと余計にがっかりされます。
資格があっても、人間は人間。
今日はちょっとカウンセラー目線で。
カウンセラーの苦手な存在を紹介したいと思います。
この記事を読むと。
カウンセラーという存在への理解が深まります。
カウンセリングにはルールがある
苦手な存在を語る上で一つの参考になるのが、カウンセリングのルールについて。
だいたいの心理系資格で、「倫理綱領」と呼ばれているものです。
いわば、カウンセラーに課せられた決まり事です。
少なくともプロとして仕事をする以上、
この倫理綱領という決まり事に沿って仕事をしなければなりません。
二重関係の禁止
で、その中に。
二重関係を禁止するといった旨の記述があります。
心理職界隈ではたぶん有名です。
二重関係とは。
カウンセラーとクライエント(相談者)という関係以外の関係性を言います。
例えば親兄弟、配偶者などの血縁親族はもちろん。
友人知人も全てこれに含まれます。
なので二重関係を禁止するということは、
カウンセリングを行う上でカウンセラーとクライエントの間にそう言った関係性や繋がりがあってはなりませんよ、ということになります。
これが、カウンセラーの苦手な人を語る上での
大きなポイントになります。
なぜ二重関係が禁止されるのか
二重関係が禁止されるのは、当然理由があります。
いくつかありますが、カウンセリングがうまくいかない可能性が高いからという大きな理由があります。
カウンセリングは非常に繊細なやり取りが必要になります。
その際。
普段のカウンセラーを知っていると、お互いの思いがうまく伝わらない場合があるんですね。
例えば普段から、嫌だなぁと思っている人に思いを打ち明けるのは嫌なものです。
そういうカウンセラーに対しての情報がクライエントにあると、言いたいことが言えなかったりしてしまう為にカウンセリングがうまくいかないのです。
なので。
二重関係はいけません、というルールが定められています。
本題、カウンセラーの苦手な人とは
ここまで書いた中で、だいたいの想像がつくかもしれません。
それは。
意外かもしれませんが家族や身内です。
苦手な人と書くと、少し語弊があるかもしれません。
正確には、カウンセラーとしてのスキルを発揮できない存在として身内が挙げられます、ということです。
身内の相談に対して、カウンセリング的態度はまずうまくいきません。
それは先に挙げたように二重関係の影響があまりにもあるからです。
普段の生活を共にすれば、まずだいたいの場合嫌な面も見えてきます。
家庭内の問題ならばモロに当事者です。
そんなことを話す上ではカウンセリングのスキルなんてほとんど役に立たないんです。ただの人です。
仲の良い友人知人程度ならばまだ冷静に話を聴けるとは思います。しかし家族や身内はかなり厳しいものがあります。
そんな状況で、カウンセラーなのに...なんて追い討ちをされようものなら。
医者の不養生よろしく、
ちょっと悲しい感じになってしまいます。
と、私は考えてしまいますね。
おわりに
もちろん。
家族とちゃんとうまくやっているカウンセラーさんもいますよ。
ただ、ちょくちょく聞く話によるとそういう部分に苦しむカウンセラーさんもいることは事実です。
他ならぬ私もそんな時があったりします。
そういう資格があるからと決めてかかって。
お互いギクシャクするのも嫌なもので。
カウンセラーの特性としてこういうところがあるよ、というのを知ってもらえたら幸いです。