そしてすごく時間もかかる。
で、生きる上で自分の時間もそう多くない。
そうなってくると。
一回の人生で極められることは多くはない。
という結論に至る。
当たり前だけど。
しかし、そういう実感は年齢を重ねないと得られないと思う。
子どもの頃は将来の夢をたくさん考える。
時間もたくさんある。
だから、やりたいことはたくさん出来る。
仕事も進路も選べる。
それがだんだんと年齢を重ねると。
選べる仕事は減る。
自由な時間も減る。
やりたいことがあっても存分に出来なくなる。
何かを極めたいと願っても叶わなくなる。
時間がない中でも何かに挑戦するということとは根本的に違うレベルの、どうあがいても厳しいという現実にぶち当たる。
何かを極めるということは。
ただ挑戦するということとは次元が違う。
簡単ではないんだ。
人一人が背負える物は、限られている。
さらに年齢を重ねるほど、持てる物の量は減っていく。
だから、持てない物はそこに置いていくしかない。
そしてそうやって持てる物と捨てる物を選ぶからこそ。
持っている人とそうでない人が存在し。
選んだ人と、選ばなかった人、選べなかった人に分かれていく。
そこに。
人生やら何やらの儚さや面白さ、苦しみなんかが詰まっていると私は思う。
何かを極めるという領域にたどり着いた人は、それなりに別の物を捨てている。
いつどこでどのように。
自分の在り方を選ぶかが重要。
答えは、その人の胸の内にしかない。